2021年卒の就職活動がいよいよ本格化する。企業が採用情報の公開を始める「エントリー受付開始」は3月1日にスタート。例年ならば、この日に合わせて、学生たちは合同説明会(合説)に参加するなどして、受験先の情報収集に努める。
ところが、今年は状況がやや異なる。その理由は、国内外で感染者が相次いでいる新型コロナウイルスだ。今月下旬になって、リクナビ、マイナビといった大手の就職情報会社が合説の中止・延期を発表。人生の岐路に立つ学生にも影響が出ている。
予定通りに「安全面を配慮した上で万全の準備して実施」という企業もあるが……
リクナビは2月22日~3月31日に予定していた合説や企業研究イベントなどの開催中止を発表。サイト上では「この度は開催直前のご連絡となり、誠に申し訳ございません。各イベントの再開については現状未定となっております」とアナウンスしている。
マイナビは3月1~15日に全国各地で予定していた合説を開催中止(一部延期)することを決めた。「キャリタス就活2021」を運営するディスコも3月1~15日の合説を開催中止(一部延期)する。
ブンナビは、3月4日に都内で予定していた合説の開催中止を決定。ダイヤモンド就活ナビも同日に予定していた合説の開催延期を発表した。延期後の日程については「改めて『ダイヤモンド就活ナビ』及びこのページ(イベントページ)等にてご案内致します」と明言していない。
ワンキャリア、あさがくナビについては27日時点で、合説を含む各種イベントを予定通り開催予定。あさがくナビは26日、2月29日~3月3日に開催するイベントについて
「近日開催『就職博 準備編』『大就職博』は開催予定をしております。安全面を配慮した上で万全の準備を行い、実施致します」
とサイト上で呼び掛けている。