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上場ブラック企業勤め30代男性「社長が飛び降りて死ね、クズと暴言。中途採用組は冷遇される」

2020年02月24日 09:10  キャリコネニュース

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社長には従業員を率いる統率力、リーダーシップが欠かせないが、リーダーシップも一つ間違えれば、ただの独裁者となってしまう。キャリコネニュース読者からは、

「社長のワンマンにより、社員が入っては辞めるの繰り返し。3年の間に辞めた数は30人。しかも社長は、なぜ辞めるのかわかってない(笑)」(30代男性、営業職)
「社長がやたら威圧的で、社員に直ぐ金の話を持ちかけてきてケチ臭い」(50代男性、技術職)
「みなし残業もしくは適当な地位を与える管理職のため残業代なし。忙しい勤務の最中に社長からクイズのようなメールが届き、すぐに適切な回答のメールを送らなければならない」(40代女性、技術職)

といった声が寄せられている。今回は、一部上場企業に勤める30代男性のブラックな体験談を紹介する。(文:鹿賀大資)

「公的調査および顧客アンケートの結果を捻じ曲げて、嘘の数字を記載するのです」

一部上場とは名ばかりで、ワンマン社長のワンマンな経営ぶりに困っている。会議を開く際は、社長の気分ひとつで日時が大幅に変わる。それでいて会議中には、

「『飛び降りて死ね』『クズ』など暴言の数々。社長秘書に『こいつらつまみ出して。二度と入らせないで』と命令し、秘書も当然のように塩を撒く勢いでその社員を追い出していました」

という。しかし今まで社長のパワハラを訴えた社員は皆無で、男性も「いないことのほうが不思議でならない」と首をかしげる。また会議資料を作成するときも、

「"社長が喜ぶ文言"で進めていくことを強制されます。社長が発する思いつきの目標値は、根拠がなく実績や競合も鑑みません。そのため、公的調査および顧客アンケートの結果を捻じ曲げて、嘘の数字を記載するのです」

その会社では上層部の大半が、主に銀行からの天下り組で占めている。中でも部長の態度は酷かった。

「何から何まで部下に丸投げ。取引先の開拓や交渉、クレーム対応、契約書・稟議書・会議資料の作成と一切手伝いません。部下は全部揃えた資料を、ただ社長と役員に"ご朗読"するだけ。社長や役員に報告できるのは部長以上という、社内の掟があるからです」

そんな部長は、社長のお気に入りだという。そのために高く評価され、次期役員候補といわれるほどだ。男性は、社長のそうした不公平な人事についても不満を募らせる。

「社長が気に入った人物は、傍から見て無能だろうが無条件に昇進できます」

社長は秘書の待遇を一気に上げる一方で、中途採用組は冷遇だ。

「休暇日数や基本給、昇給に関する訴えを『前例が無い』『都合が悪い』と聞き入れません。中途採用組が取引先と社内の橋渡しをしていたものの、評価査定ではまったく対象外でした。評価の全権が社長だから話になりません」

男性は「社長が気に入った人物は、傍から見て無能だろうが無条件に昇進できます」と綴る。

現在、その会社は買収騒動の渦中にいる。社長は自己保身に走り会社資産を複数売却して、今後の新会社設立に動きだしているという。立ち上げメンバーは、もちろん社長のお気に入りの"マイファミリー"だそうだ。

※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」や「ウチの会社のホワイト自慢」に関するアンケートを募集しています。