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「旦那がオタク趣味を理解しない。大量のグッズを処分しろと言われ離婚も視野」という身勝手な悩みに厳しい声

2020年02月24日 08:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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僕はオタクだ。最近はパテをこねて『帰ってきたウルトラマン』に登場する魔神怪獣コダイゴンの人形を自作している。しかし一方でここ数年、既製品にほとんど興味がなくなってきた。

やっぱりアラフォーぐらいになると、蒐集してもキリがなく、自分が年老いてしまう頃にさらなる決定版ファンアイテムが出てしまう事実に、薄々気づいてしまうのだ。そしてこの瞬間から資料本も、映像ソフトも、とんと興味が失せた。

こうなると「今集めてるあのフィギュアも、どうせ……」となってしまう。こうして、ろくすっぽお金を使わず、絶対どこのメーカーからも出ないようなマイナーな怪獣ばかり自作するオタクになってしまった。

それこそ、ガンプラも大好きだったのに、ここ2年は素組みすらできてない。ランナーを見るだけで目まいがする。

しかし、世間には僕のような枯れ行くオタクばかりではない。時には伴侶をドン引きさせるほど、オタク街道を驀進している者もいる。(文:松本ミゾレ)

「グッズ集めたい!」VS「家の邪魔。整理してくれ!」と完全に平行線

先日、おーぷん2ちゃんねるの「スレを立てるまでに至らない愚痴・悩み・相談」で興味深い書き込みを見つけた。

書き込んだのは既婚女性である。彼女はオタクで、気に入った作品を読む用、保管用で2冊購入したり、特典目当てで複数の映像ソフトやら映画チケットを購入しているのだという。まあ、よくいる、集めたがりのオタクだ。僕も以前そうだった。

しかし彼女の旦那さんは、この収集癖を理解できなかった。女性は「これ以上余計な荷物を増やすなら、家の邪魔にもなるし処分したい」と言われストレスと書き込んでいる。

これに対して彼女はレンタルルームを借りてそこにコレクションを安置したいと申し出たんだけども、旦那さんは「そんなの無駄金。家に置けないんなら捨てて」と譲らない。この旦那の反応に彼女は「話にならない」と納得行かない様子で、

「世間一般とは逆な形になってしまいますが、私の趣味まで制限されるようであれば、離婚も視野に入れて考えていますがあくまでも最終手段にしたいです。どうすれば旦那を説得出来るんでしょうか?」

と相談している。

残念ながらこういう場合は基本的に非オタが正しい

僕も一応オタクなので、こういう話でも同胞であるオタクの味方をしたい。だけど彼女は結婚しているわけなので、そんな2人の間の問題ついてあまりよく考えずに「そうだそうだ~」とかは言えない。やっぱり、いくらオタクでも、結婚して共同生活をするんなら、欲望を自制しないとダメだとも思う。

実際このスレッドには、彼女をたしなめたり、自制を促す声が書き込まれているのでいくつか紹介したい。

「実家を倉庫代わりにするとか、バイトして勝手に貸し倉庫入れるとか、選別して量を減らすとか、あなたが我慢するか家の中から減らす努力をするターンだと思う」
「趣味があるのと、物理的な被害を与え続けるのでは大違い。結婚時に認めてくれたのは趣味があることだけ。金やスペース圧迫されて被害受けてる側のストレスを考えてやれ」
「あなたは自分の物を管理できていない。所有者かもしれないが管理失格している。管理できないのは子供と同じ」

と厳しい声もチラホラ。

こうした意見に対して件の女性は実家にも既にオタグッズを保管するための部屋だけで2つ使っていると書き込んでおり、根本的に話が噛み合っていない印象を受ける。さらには「男目線の偏った意見は正直NGです」とまで書き込んで反論している。

なんとも意固地なオタクだ。まあ、僕も何かを強烈に集めて並べたい願望があったクチなので彼女の情熱は分かる。分かるけど、それでも我慢が出来るのが大人なんだから、ちゃんと分別はつけるべきだと思う。究極的には、どうしても自分の欲望を満たしたいなら結婚なんて最初からしなければ良かったんだ。

「離婚も視野に入れてます」なんて言っても、そりゃひょっとすると旦那さんも言ってるセリフかもしれないし。勝手に処分されないだけ、だいぶ恵まれてると思う。そもそもこの人、離婚なんかして大量のコレクションはどこに収納する気なんだろうか。実家も既に満杯っぽいし。

環境に恵まれてるとどんどんワガママになるオタクって結構いるけど、そういう人は非オタに迷惑をかけないよう多少意識するべきだろう。