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とおる&コア、まさかの結果に涙!? 脱落発表が切なすぎる『月とオオカミちゃんには騙されない』第8話

2020年02月24日 05:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『月とオオカミちゃんには騙されない』(c)AbemaTV

 「女子高生の3人に1人が見ている」と言われる、AbemaTVの恋愛リアリティショーシリーズ最新作『月とオオカミちゃんには騙されない』。


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 真実の恋を探す男性5人・女性6人の等身大の姿を追いつつ、女子メンバーの中に紛れ込んでいる「絶対恋をしない嘘つき“オオカミ”ちゃん」をめぐる心理戦を含んだ恋愛模様が人気を博している。


 2月23日に放送された第8話は、ある種『月とオオカミちゃん』のハイライトともいえる脱落発表。視聴者による“オオカミちゃん投票”で1位になってしまったのは……。女性6人のうち、誰が落ちてしまうのか。今クール始まって以来の切ないドラマが、メンバーを待ち受けていた。


 『オオカミ』シリーズで、避けては通れない脱落発表。今回のメンバー11人にも、ついにこの日が訪れてしまった。第8話は、「1時間 脱落間SP」と題し、通常の約2倍の時間をかけて最大の試練を描く。涙なしでは観られない“神回”に、多くの視聴者が打ちのめされてしまったことだろう。


 まずは、第7話のおさらい。コア(Novel Core)とヒナ(Hina)の間に食い込もうとするしょうたろう(岡田翔大郎)、ルーク(岸本ルーク)、りおん(岡本莉音)。とおる(堀江亨)とナナ(加藤ナナ)が両想いと知っていても、気持ちに整理がつかないあずさ(大原梓)……。第7話は、りおんがコアに“太陽LINE”を送ったところで幕を閉じた。


 そして第8話は、その続き。脱落発表の前に、りおんとコアのデート、ルークとヒナのデート、とおるとナナのデート、といった3種類のデートが描かれる。


 まず登場するのは、りおんとコア。デートの場所は、すみだ水族館だ。音声ガイドのイヤホンを片耳ずつつけてシェアしたり、りおんが「誕プレ持ってきたの」とコアに“半身浴用の枕”を贈ったりと、2人の仲が進展!? 「コアと出かけられたら楽しいと思ってたけど、今日は楽しかった。もっと知りたいと思った……よ!」と茶化して話すりおんに、コアは「照れるわ」とはにかむ。りおんも「こちとらも。照れます……」となんだかいい雰囲気に。


 実はデートの最中に、渡米中のとおるから「ナナ、帰国したら会ってもらえませんか?」と太陽LINEが回り、コアは「大丈夫?」ととおるのことを好きだったりおんを気遣っていた。だが、りおんはもう吹っ切れた様子。その表情からも、コアへの気持ちが本物だということが伝わってくる。


 ただ、2人のデートはハッピーなだけでは終わらない。今度はルークから“月LINE”が回り、コアは「ヒナ(宛)だと思う……」と表情を曇らせる。やはりまだまだ、コアのヒナへの想いは固そうだ。りおんも承知の上だろうが、やはりその面持ちは神妙。


 そして、次の舞台は雨が降る原宿のカフェ・リシュー。月とオオカミをモチーフにした3Dラテアートを楽しむ2人だったが、意を決したルークが「俺にも可能性あるのかなと思って……」とヒナに質問。ヒナは、言葉を選びながら「何ていう言葉が一番伝わるかはわかんないけど、ルークの気持ちに応えることはできないかなって……」と自分の意思を伝える。ショックを受けながらも、「ヒナがそう選んだなら一番いいと思うよ。考えて頭いっぱいになってたのは、みんなわかってる」と明るく振舞おうとするルーク。そんな彼に、「ルークはすごく優しくて、いつも自分よりみんなのことを考えてる。自分のために残りの時間を過ごしてほしい」と声をかけるヒナ。その気遣いが余計に切ない……。


 最後は、なんとテニスコート。ついにとおるのテニス姿が公開された! そこにやってきたのは、もちろんナナだ。「帰国して一番早く会いたかった」とストレートに想いを伝えるとおるに、ナナが「え、ちょっと何て言ったか聞こえなかった(笑)」と返すなど、一緒にいられない期間をものともしないラブラブっぷり。とおるがナナにテニスを教え、2人で試合を行う微笑ましい姿に、スタジオのゲストたちもほっこり。とおるのカッコいいプレーにも注目だ。


 喜びと悲しみーー。三者三様のデートを終えて、いよいよ運命の日がやってくる。脱落発表の日、集まった11人。会場に置かれた赤い封筒には、「脱落したメンバーがもし復活したとしても、戻ってこられるのは最終告白とその前日の2日間のみ」という残酷な宣告が記されていた……。11人全員で『TGC』には出られないと知り、「みんなで出られると思ったのに……」と泣き出すヒナたち。これまでの努力が報われないという、あまりにも過酷なルールだ。


 日没後の脱落発表を前にして、どん底に陥ってしまったメンバー。ただその中で、ナナが「今を一番楽しもう」と声をかける。そしてルークが「地元(沖縄)の先輩に教えてもらったドリンクがあるんだ」と『オオカミちゃんには騙されない』にも出演したRude-αから教えてもらったというゴーヤドリンクを振る舞い、「恋は苦いこともあるんだよ」とジョークを飛ばす。ルークのグッジョブで、笑顔になったメンバーは、暫しの間みんなで遊び、かけがえのない時を過ごすのだった。


 しかし、楽しい時間はあくまで有限。陽が落ち、脱落発表が始まってしまう。


 1人目は、りこ(莉子)。セーフを意味する白い花火が上がるが、何とも言えない表情でうつむく。誰も何も言わないという異様な時間……。2人目のあずさもセーフ。緊張の糸が切れたのか、号泣してしまう。その背後では、追い詰められた表情のナナとヒナが……。観ている者も、何とも言えない空気を味わうことだろう。


 3人目は、ヒナ。カウントダウンをしっかりと言えず、祈るような表情のコア。その願いが通じたのか、皆の頭上に白い花火が上がる。そして、小さく「行きます」と告げるナナ。その言葉を引き金に、メンバーは皆で抱き合った。最後に、2人で抱き合うナナととおる。手をつないで見守っていたが、無慈悲な赤い花火が空を染める……。


 茫然とするナナ。これまで見せなかった怒りの表情を見せるとおる。せっかく結ばれたのに、運命は2人を引き離してしまった。最後に、一人ひとりに挨拶を済ませるナナ。皆に「泣かないで」、ヒナに「ずっと心配だったから。頑張りすぎないで」などと気遣い続ける。中でも切ないのは、とおるを巡る恋敵だったあずさとのハグ。号泣してしまい何も言えないあずさに、「あずさちゃんに会えてよかった。傷つけることとかもしちゃったかもしれない。応援してる。みんなのこと頼むね」と優しく語りかけるナナ。どれだけの悔しさや無念を押し殺して、その言葉をかけたのだろうか……。


 最後に、わずかな時間だけ2人で過ごすことを許されたとおるとナナは、夜の遊園地でゴンドラに乗り、「最初は、何を考えてるのかわかんなかった」(ナナ)、「料理のときを覚えてる」(とおる)と出会ってからこれまでの日々を回想する。実は、テニスデートの時にとおるが愛用しているヘアゴムを受け取っていたナナ。しんみりとした空気の中で過ごす最後の時間は、切なくも美しい。


 そんな2人にプレゼントとして、誰もいないスカイツリーが用意されていた。2人だけで夜景を見るナナととおる。「とおるくんに楽しんでほしい。とおるくんまで楽しくなくなっちゃうのは嫌だから。忘れていいよ」と最後の最後までとおるのことを優先し、自分の気持ちを隠すナナ。とおるは、そんなナナをこれまでになく強く抱きしめ、「ありがとうね。待ってるね。絶対に帰って来いよ」と、心に刻み付けるように語るのだった。その言葉に、涙がこぼれるナナは、「行きたくない……」と本音を漏らす。ナナを想い、泣かないように耐えていたとおる。静かな闇の中で、叶わなかった想いだけが漂う。


 こうして、第8話が終了。ナナのいない日々を、10人はどう過ごしていくのか。そして、次回予告では「一番の大罪は、まだここにいることだ」というオオカミちゃんからの意味深なメッセージと、「最大の混沌が起きる」というコメントが! 悲しんでいる間もなく、次回も怒涛の展開が巻き起こりそうだ。(文=SYO(映画ライター))