企業口コミサイト「キャリコネ」は1月、「精密機器業界のストレス度の低い企業ランキング」を発表した。精密機器業界に属する企業をピックアップし、キャリコネのユーザーによる「ストレス度の低さ」評価の平均値が高い順にランキングにした。【参照元:キャリコネ】
調査対象は、『図解! 業界地図2018年版』(プレジデント社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上評価が寄せられた企業。対象期間は、2015年4月~2018年3月。
1位は島津製作所で、ストレス度の低さの評価は5点中3.54。2位以降、「セイコーインスツル」(3.43)、「東京エレクトロン」(3.41)、「キャノン」(3.36)、「ブラザー工業」(3.34)、「ニコン」(3.32)、「オムロン」(3.31)、「村田製作所」(3.29)、「リコー」「横河電機」(同3.28)と続く。
島津製作所「イベントもたくさんあり、非常に良い環境」
1位の「島津製作所」で働く人からは、
「一定以上の福利厚生は整っており、満足のいくレベルだと思われる。イベントもたくさんあり、非常に良い環境」(海外営業/30代後半男性/年収750万円/2019年度)
といった口コミが寄せられている。同社は、1875年に京都で創業した島津製作所。分析・計測機器、医用機器、航空機器、産業機器を中心とした「多品種少量生産」のモノづくりが強みで、国内トップシェア製品を多数取り扱っている。2002年には、社員の田中耕一氏(現・田中耕一記念質量分析研究所 所長)がノーベル化学賞を受賞した。
1948年に産前産後休暇を設定、1992年には週1日のノー残業デー開始など、早い時期から働きやすい環境を整備。2017年からは週3日のリフレッシュデー(定時退社日)をスタートさせるなど、引き続きワークライフバランスの実現を推進している。その結果、2017年度の月平均残業時間はわずか7.1時間。また、2017年度の有給休暇の使用率も78.4%と、製造業の平均56.2%に対し、かなり高い数字を示している。
「多様な人財が活躍し、イノベーションを創出できる企業」を目標にダイバーシティ推進に取り組んだ結果、2019年度の「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選定。また、女性活躍を積極的に推進している姿勢が評価されて、「なでしこ銘柄」にも3年連続で選定されている。その他、子育てサポート企業として「くるみん認定」の取得や「健康経営優良法人(ホワイト500)」に3年連続で認定されるなど、社外からもかなりの高評価を得ている。