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英ヴィクトリア&アルバート博物館とYOSHIKIの「ヨシキモノ」が提携、着物に焦点当てた展覧会をロンドンで開催へ

2020年02月22日 00:12  Fashionsnap.com

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ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)がアーティストのYOSHIKIが手掛ける着物ブランド「ヨシキモノ(YOSHIKIMONO)」とパートナシップを提携し、展覧会「Kimono: Kyoto to Catwalk」を開催する。会期は2月29日から6月21日まで。

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 展覧会は同館の学芸員で着物についての書籍などを執筆してきたアンナ・ジャクソン(Anna Jackson)とジョセフィン・ラウト(Josephine Rout)がキュレーションを担当。日本の伝統、そしてタイムレスで普遍的な象徴とされてきた従来の着物の概念を問い直し、人や時代ごとの解釈により進化を続けてきた衣服としての側面にフォーカスしている。パートナーシップの提携は伝統のある着物に敬意を払いながらも、前衛的で現代的な視点を取り入れたコレクションを発表してきた「ヨシキモノ」の理念に共鳴して実現した。会期中には「ヨシキモノ」の過去のコレクションからハードロックバンド「KISS」からインスピレーションを得たピースが展示されるという。
 展覧会ではこのほか、人間国宝 森口邦彦氏により仕立てられた友禅着物をはじめ、「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」がアーティストのビョーク(Björk)のために製作したドレス、映画「スターウォーズ」で使用されたオビ=ワン・ケノービの衣装などに焦点を当て、着物がいかにしてイヴ・サンローラン(Yves SaintLaurent)や川久保玲、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)らファッションデザイナーたちのインスピレーションソースとなってきたのかを掘り下げる。そのほか葛飾北斎や歌川国貞などの浮世絵なども展示される。
 YOSHIKIはこれまで東京ファッションウィークで3回ショーを開催。昨年10月に行われた「Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S」ではトップバッターを務めた。V&Aとの提携について「展覧会に参加することができて光栄に思います。この素晴らしい博物館に着物文化にフォーカスした企画を持ち込んでくれたキュレーターの方には感謝しきれないほどです。ヨシキモノだけではなく、着物産業全体にスポットライトを当ててくださりとてもありがたく思っています」とコメントしている。
 V&Aでは1852年の開館以来、日本の絵画からテキスタイル、服まであらゆる芸術品を収集し、膨大なコレクションを所蔵しているが、これほど大規模な着物の展覧会は同館およびヨーロッパ全体でも初めての試みだという。
[[https://youtube.owacon.moe/watch?v=pdmsq8GfMf4]]
■Kimono: Kyoto to Catwalk場所:Gallery 39 and North Court, V&A会期:2020年2月29日(土)~6月21日(日)入場料:16~18ポンド公式サイト