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ビリー・アイリッシュ、ブリット・アワーズ受賞で感動のスピーチ「今も泣きそう」

2020年02月21日 11:42  Techinsight Japan

Techinsight Japan

最優秀インターナショナル・女性ソロアーティスト賞を受賞したビリー・アイリッシュ(画像は『BILLIE EILISH 2020年2月19日付Instagram「BRITS」』のスクリーンショット)
英時間2月18日夜、ロンドンのO2 アリーナで音楽授賞式「ブリット・アワーズ(Brit Awards)」が開催された。第40回目を迎えた今回は、ルイス・キャパルディやビリー・アイリッシュらが受賞したが、感動的なスピーチのほかラッパーのデイヴ(Dave)のライブが議論を呼んだり、伝説のバンド「フェイセズ」が復活してパフォーマンスを披露するなど話題の多い授賞式だった。

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スコットランド出身の歌手ルイス・キャパルディは、最優秀ニュー・アーティスト賞とシングル『サムワン・ユー・ラヴド』でソング・オブ・ザ・イヤー賞の2冠を達成した。最優秀ニュー・アーティスト賞で名前が呼ばれるとワインボトルを片手にステージに上がったが、ルイスは先のグラミー賞の後にひどい二日酔いになり1か月の禁酒宣言をしたばかりだった。

ルイスはその後、ソング・オブ・ザ・イヤー賞に輝き再度ステージに上がった。受賞した『サムワン・ユー・ラヴド』について「この曲は、TV番組“ラブ・アイランド”に出ている僕の元恋人のために書いたんじゃない。2年前に亡くなった祖母を思って書いたんだ。“ラブ・アイランド”が祖母に出演依頼をしないことを願うよ。おばあちゃんに感謝! 死んでくれたことに…おっと、ごめん!」と述べた。イギリスで大人気のTV番組『ラブ・アイランド』は、無人島での男女の恋愛模様をのぞき見するリアリティ番組で、マッチョな男性達とグラマラスな女性達が水着姿で出演している。

ビリー・アイリッシュは最優秀インターナショナル・女性ソロアーティスト賞を受賞し、スピーチでこのように語った。

「ロンドンはいつも第2の我が家だって感じているの。実は最近、凄く嫌われてるんだって思っていて。でも今日ステージで歌った時、みんなが心から笑顔で迎えてくれたのが分かって、泣きそうになったの。今も、泣いてしまいそうよ。」

ビリーは最近、ネット上で書かれる誹謗中傷にうんざりしていたようだ。この日は兄のフィニアスとハンス・ジマー、ジョニー・マーと共に『007』の主題歌『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を初披露した。

そして物議を醸したのは、アルバム『サイコドラマ』でアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞したラッパー、デイヴのライブパフォーマンスだ。ステージで楽曲『ブラック』を披露したデイヴは、曲中で「ボリス首相は真の人種差別主義だ」と歌い、メーガン妃に対するメディアの扱いを非難する内容や大火災にあったグレンフェル・タワーの犠牲者への思いを歌い上げた。

授賞式のフィナーレでは“大御所”ロッド・スチュワートが登場した。ギタリストのロニー・ウッド、ドラマーのケニー・ジョーンズとともに伝説のバンド「フェイセズ」を復活させ、代表曲『ステイ・ウイズ・ミー』を演奏した。当日のロニー・ウッドは会場までギター片手に地下鉄でやってきたそうで、自身のツイッターでは列車内の様子を動画で公開している。



画像は『BILLIE EILISH 2020年2月19日付Instagram「BRITS」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)