ホンダFF(前輪駆動)のトップガン「シビック タイプR」(CIVIC TYPE R)がマイナーチェンジした。圧倒的な動力性能を持続的に発揮するための冷却性能アップ、ブレーキ性能の強化とフィーリング向上、足回りの熟成などにより、走る、曲がる、止まるの全てが新たな次元に進化したという。日本での発売は2020年夏頃の予定。シビック タイプRの何が変わるのか、事前説明会でじっくり聞いてきた。
「タイプR」というブランドが誕生したのは1992年のこと。その2年前にデビューした「NSX」をベースとし、さらにスポーツスピリットを際立たせたモデルが欲しいという研究所内のエンジニアの強い思いから、同ブランド初のクルマとして「NSX TYPE R」を開発したのが始まりだった。1995年には「FF量産車の常識を覆す圧倒的なハンドリング性能を表現」した「インテグラ TYPE R」、1997年にはホンダが世界のベーシックカーとして開発したシビックをベースにした「シビック TYPE R」(初代)が登場する。
またこの日は、軽さとスポーツフィールを更に研ぎ澄ませた世界限定約1,000台の「シビック TYPE R リミテッドエディション」がお披露目された。防音装備の削ぎ落としで-13キロ、BBS社と共同開発した専用軽量鍛造ホイールにより-10キロ、計23キロの軽量化を施したボディに、ミシュラン・パイロットスポーツCup2専用タイヤと専用セッティングのダンパーシステムを装備。外装は90年代のタイプRを彷彿させる「サンライトイエローⅡ」の塗装とし、ブラックのルーフ、ドアミラーキャップ、ボンネットインテークカバー、販売先の各国名を刻んだシリアルナンバープレートなどを装着した。こちらは2020年秋の発売となり、国内では200台限定で販売する予定だ。