オーストラリアのコンサルティング企業、ザ・ドリーム・コレクティブは2月17日、「働き方の多様性に関する意識調査」の結果を発表した。調査は1月にネット上で実施し、全国の働く男女800人から回答を得た。
職場への満足度を聞くと、最多は「やや満足している」(45%)という人が占めた。一方で「全く満足していない」(12%)、「あまり満足していない」(26%)という人も合わせて4割近くにのぼった。
男性の4人に1人「育休は取得する必要がないと思う」
満足していない理由を聞いたところ、1位は「給料が少ない」(62.9%)だった。同回答を男女別にみると、女性(68.7%)の割合が男性(57.2%)よりも11.5ポイント高く、女性のほうが不満を抱いていることがわかった。
2位以降には「正当に評価されていないと感じる」(49.2%)、「尊敬できる上司がいない」(43.8%)、「柔軟性がない」(32.8%)、「昇進の機会が少ない」(34.8%)と続いた。
また、キャリアアップの機会については、6割近くが「チャンスが全くあると思わない」(21.1%)、あるいは「チャンスがあまりあると思わない」(37.4%)と回答。男女別にみると「キャリアアップのチャンスがない」とした男性(43%)の割合を、女性(60%)が大幅に上回っていた。
30~40代女性にキャリアアップのために、会社にしてほしいサポートを聞くと、1位は「ボーナス、育休などのより良い福利厚生制度の充実」(41.5%)だった。一方、同年代の男性の1位は「技術的なスキル開発」(30.9%)に。男女間の意識の差が浮き彫りになった。
続いて、男女別に「今後、育児休暇を取得したいと思うか」を聞くと、女性(81%)では8割以上にのぼったものの、男性(62.5%)では3人に2人程度にとどまった。
取得したくない理由を聞くと、男性の4人に1人が「取得する必要がないと思う」(23.3%)と回答。一方、女性の最多は「昇進の可能性がなくなりそう/復帰後に現在のポジションがなくなることが怖い」「会社に育児休暇制度がない」(各17.1%)、「給料が下げられると生活に困るから」(13.2%)と"キャリアを失うこと"を強く懸念していることが分かった。