『BanG Dream!(バンドリ!)』発のバンド・RAISE A SUILEN(レイズアスイレン)が、2月9日に静岡エコパアリーナにて単独ライブ「Craziness」を開催した。当日はライブ・ビューイングを含め、13,443名を動員する公演となった。
RASことRAISE A SUILENは、Raychell演じるBa.&Voのレイヤ、小原莉子演じるGt.のロック、夏芽演じるDr.のマスキング、倉知玲鳳演じるKey.のパレオ、紡木吏佐演じるDJのチュチュという5人が2018年に結成したガールズバンドだ。
エレクトロニカとラウドなバンドサウンドが融合した強く鋭い音楽と、激しいステージングで多くのファンを魅了し、結成以来立て続けに大型ライブを成功させている。
RASにとって2020年の初ライブとなる「Craziness」は、「DRIVE US CRAZY」をトップバッターに幕を上げた。
力強いRaychellの声と紡木のラップパートが相まった爆アゲなナンバーは、聞く者のテンションも一気に引き上げていき、まさに今回のライブタイトルにふさわしいスタートだ。
そこから、「A DECLARATION OF ×××」と「UNSTOPPABLE」というRASらしさ全開の2曲がチョイスされる。
華麗なステップを刻みながら演奏する小原と倉知、常にハイパフォーマンスなドラムの夏芽、RASサウンドの要ともいえるDJの紡木が音と視覚で魅せ、会場を熱狂の渦へ導いていく。
メンバー紹介が終わると、ここでカバー楽曲パートへ。スタートの「ヒトリノ夜」ではファンも一緒に「ロンリー・ロンリー」と叫び、さらに「1/3の純情な感情」で盛り上がりは加速する。
そこから「ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!」、「Don't be afraid!」、「Y.O.L.O!”!!!!」、「もういちど ルミナス」とノンストップで披露し、『BanG Dream!』に登場する他のバンドの楽曲もRAS色にアレンジして楽しげに歌ってみせる。
特に「もういちど ルミナス」では、倉知がソロでキーボードを弾く演出がPastel*Palettesに憧れているパレオの姿を想起させ、バンドリーマーを喜ばせた。
そして前半戦のラストは「Takin' my Heart」で飾る。スローチューンに乗せ、孤独と強さの間にいる想いを情感を込めて歌い上げるRaychellの姿が、ファンたちの陶酔を誘った。
ほんの数分の休憩を挟み開始された後半戦では、「Craziness」の文字が刻まれたTシャツに着替えた彼女たちの姿がスクリーンに映し出されると、「Invincible Fighter」のメロディーも同時に流れ始めた。
Raychellのハイトーンボイスに呼応するように会場もボルテージを上げると、紡木、小原、夏芽、倉知、Raychellの順にソロパフォーマンスを魅せつけてから「HELL! or HELL?」がスタート。これでもかというほどの技巧の数々をファンに堪能させる。
この後は「激動」、「EXPOSE 'Burn out!!!'」と続け、ラストは原点とも言える「R・I・O・T」でフィニッシュ。RASの全力全開のパフォーマンスにファンも最後まで全力で応え、冷め止まぬ熱気の中で閉幕を迎えた。
ライブの合間には、舞台『We are RAISE A SUILEN~BanG Dream! The Stage~』への挑戦も発表されたRAS。『BanG Dream!』プロジェクト初の舞台ということで、さらなる活躍が期待される。
RAISE A SUILEN単独ライブ「Craziness」 ◆会場:静岡エコパアリーナ ◆日時:2020年2月9日(日) ◆出演:RAISE A SUILEN(Raychell、小原莉子、夏芽、倉知玲鳳、紡木吏佐) (C)BanG Dream! Project(C)Craft Egg Inc.(C)bushiroad All Rights Reserved. Photo:福岡 諒祠、畑 聡