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“コアひな”カップルに暗雲立ち込める? 恋愛模様が複雑化した『月とオオカミちゃんには騙されない』第7話

2020年02月17日 10:22  リアルサウンド

リアルサウンド

『月とオオカミちゃんには騙されない』(c)AbemaTV

 「女子高生の3人に1人が見ている」と言われる、AbemaTVの恋愛リアリティショーシリーズ最新作『月とオオカミちゃんには騙されない』。


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 真実の恋を探す男性5人・女性6人の等身大の姿を追いつつ、女子メンバーの中に紛れ込んでいる「絶対恋をしない嘘つき“オオカミ”ちゃん」をめぐる心理戦を含んだ恋愛模様が人気を博している。


 2月16日に放送された第7話は、次回に迫った「脱落発表」を前に、メンバーが不安でいっぱいになるシリアス回。3カップルが成立したはずなのに恋愛模様も複雑化し、視聴者側も「これからどうなるんだ……」とソワソワが止まらなくなってしまったのではないだろうか。間違いなく大きな見せ場となる第8話の“布石”になりそうな重要回、ここを観ているのと観ていないのでは大きく差が開きそうだ。


 まず、第6話のおさらい。コア(Novel Core)とヒナ(Hina)、とおる(堀江亨)とナナ(加藤ナナ)、りょうすけ(曽田陵介)とりこ(莉子)の3組のカップルが生まれたものの、他のメンバーも指をくわえて見守ってはいない。


 それぞれの想いを抱えてしょうたろう(岡田翔大郎)、ルーク(岸本ルーク)、あずさ(大原梓)、りおん(岡本莉音)、ななか(松川菜々花)が動き出し、りおんがコアに好意を打ち明けたり、ナナが出演する『TGC しずおか 2020』にあずさととおるが行くことになったりと、波乱の予感がちりばめられていた。


 そして今回の第7話。キーワードは、大きく分けて3つ。(1)「とおるを諦められないあずさ」(2)「コアとヒナに割って入るりおんとしょうたろう」(3)「脱落発表直前の不安」だ。


 まずは、(1)から見ていこう。前回、『TGC』の本番の参考にするため、『TGC しずおか 2020』に行くことを決めたあずさ。フラれてしまったとおると行くことの気まずさに悩み、しかもとおるとくっついたナナが出演するということで、どう考えてもつらい展開になりそうだったが……。


 そんな観る側の不安をよそに、会場で落ち合ったあずさととおるは良い雰囲気。『TGC』の雰囲気に盛り上がり、“先輩”のきいたや伊藤桃々がランウェイを歩く姿を見て大興奮! 「早く歩きたい」と憧れのまなざしを注ぎつつ、「11人がいいね」「10人で歩くのはつらい」と脱落発表への不安を共有していた。あずさが心配していたような気まずさはなさそうだが……そううまく事は運ばない。


 スタッフとの打ち合わせが入り、あずさととおるは別行動に。撮影係を任されたとおるは、ナナがステージに登場すると小走りで動画撮影の“ベスポジ”に移動し、笑顔でナナに向かって手を振り、「ヤバいでしょ絶対……」と好き好きオーラ全開。ステージを終えたナナと合流すると「めっちゃきれいだった。いつもと全然違った」と絶賛し、ナナが照れるのもかまわずじっと見つめて「早くテニス見せたいなと思った」と続ける。本気で好きなことがしっかりと伝わってくるこの現状、あずさが入る隙はなさそうだ……。


 対するナナも、手をつないで「へらへらしちゃいますね」と笑顔。「ナナから手をつないでくれたのは初めて。うれしい」ととおるも幸せそう……。2人は、あずさが一人でステージを見つめていたことを知らない。そしてあずさもまた、とおるとナナのラブラブっぷりを見ていない。


 帰り道、とおると2人きりになったあずさは「とおるくんはさ、中間告白のときはナナちゃんやったやん。応援したい気持ちもあるけど、正直まだあきらめられてないところもあって……」と素直な気持ちを伝える。すると、とおるは「今気になってるのはナナ。オオカミっぽくても、好きになった人のところに行こうと思ってる」とバッサリ。ナナへの変わらない愛情を見せつけられたあずさは、必死に泣くのを我慢しながら「それ聞けてすっきりした。応援する」と強がるのだった……。


 恋愛漫画の名作『ハチミツとクローバー』(羽海野チカ)では、「自分の一番好きな人が自分のことを一番好きになってくれる。たったそれっぽっちの条件なのに、どうしてなの。永遠に揃わない気がする」という恋の名言が登場するが、本エピソードのあずさも本当に切ない。いつか幸せになってくれることを願うばかりだ。


 次に、(2)「コアとヒナに割って入るりおんとしょうたろう」に移ろう。第7話では、これまで以上にこの2人がかき回すのだ……。まずは、しょうたろうがヒナを指名して買い出しに連れ出す(スッと譲るコアの優しさが印象的だが、それで大丈夫なのか? とヤキモキもすることだろう)。ファスナーを買いに行った2人は、「何色が好きか」トークで盛り上がる。「優柔不断だから」と言いつつ、しょうたろうがヒナを見つめ続ける表情には迷いがない。ヒナがコアを選んでも、全く引く気はなさそうだ。


 そして、りおん。まずはヒナを呼び出して「コアに、『気になってる』って伝えたの。だから頑張る。それを伝えるために呼んだ」と正々堂々“勝負”を挑む。その潔さに「ありがとう」と微笑むヒナだったが、戸惑いを隠せない様子も見せる。コアとヒナのカップルには、まだまだ安定は訪れない……。


 しかし、コアもノープランではない。仕事に向かうヒナに「送ってくよ」と申し出て、積極的に距離を縮めようとするが、ここで一波乱が発生! 2人で歩いている道中、“最悪”のタイミングで“太陽LINE”が届くのだ。差出人は、なんとりおん。「コアのことが、もっと知りたいです。今度会ってくれませんか?」というまっすぐなメッセージを見たコアは、ヒナに「色々話してみるわ」と伝える。コアの決意に耳を傾けるヒナだったが、内心では何を想うのか? その表情からは、感情をなかなか読み解けない。


 一方アトリエでは、勇気を出したりおんをみんなで称えるという、心温まる光景が。恋のライバルでありながら、お互いを“仲間”として認め合うメンバーの優しさが垣間見えるシーンが描かれる。


 そして、最後の(3)「脱落発表直前の不安」。


 コアとヒナが談笑中に「次、脱落発表だから……」とすっと表情が曇ったり、りょうすけとりこのカップルが「今日全然話してないから悲しかった」(りこ)「かわいいところあるよね」(りょうすけ)とキュンキュンするやり取りをしつつも「誰か一人が欠けるのが信じられない」と不安を口にするなど、直前に迫った“脱落”という現実が、メンバーに重くのしかかる。


 さらに、本編終了後の次回予告が……かなり衝撃的だ。もともと、脱落発表回は見逃し厳禁の超重要エピソードだが、予告ではメンバー全員が号泣する姿が何度となく映し出され、視聴者を「え……? え!?」とパニックに陥らせることだろう。いったい、何が起こるのか? 次回配信までの1週間は、耐えがたいほど長く感じそうだ……。(SYO(映画ライター))