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ブラック企業の報われない日常「ボーナスカットしたお金で社長が高級ブランドを買い漁る」「2か月間ほぼ不眠不休で対応」

2020年02月17日 07:10  キャリコネニュース

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理不尽な対応で従業員を振り回すブラック企業。温情や人を慈しむという概念もなく、結果、現場で働く人はさまざまな負担を抱えることになる。キャリコネニュース読者からは、

「辞めても人を補充してくれず、 結果的に残った人間が割を喰った」(40代男性、販売・サービス職)
「経営陣の失敗を社員のせいにする同族経営。残業を強いられ、早くは帰れない。出社も早く、子どものランドセル姿も見ていない」(40代男性、建築・土木系技術職)

といった声が寄せられている。

かつてIT企業に勤めていた40代男性も、その一人だ。業界未経験のプログラマーとして採用されたが、職場には先輩がいなかった。OJTを受けられず、設計書の書き方も分からないのに自力でやらされたという。間もなくしてインフラSEに転向させられたが、そこからさらなる悲劇がはじまった。(文:鹿賀大資)

ブラック上司に応戦「お前が言う"やってくれる業者"がいねーんだよ」


「初期メンバーは15人ぐらいでしたが、派遣切りで5人に縮小。毎日夜中の3時まで仕事をする羽目になりました。しかも部長に『大規模案件は社員がやれ』と命令されるも、こなせる社員がいなく、彼らは挙句の果て出社拒否。その尻ぬぐいをさせられていました」

結局、出社拒否した社員は退職し、男性が引き継いだ。しかし、どれもシステム調整がされておらずまともに稼働しない状態だ。業者とのサポート契約も結んでいないため、男性は徹夜で再起動を繰り返しつつ機器手配をしていた。すると課長に、

「『お前何でそんな勤務してるんだ、業者にやらせろ』と言われ、私も『お前が言う"やってくれる業者"がいねーんだよ』と応戦し口論に。システム移行の際には、機器の保守期限による故障が多発し、入れ替えを提案しても部長が無視するから障害はさらに悪化した」

その後、新しい機器は導入されたが別のサービスも導入することになった。男性はそれらの並行業務を指示されたが担当業者の乏しい技術力に設定変更は難航した。男性は、2か月間ほぼ不眠不休で対応したが、それがきっかけで退職に至った。

「土曜日に出勤すれば有休とってもいい」という謎ルール

営業職の20代男性は「毎日が社長のご機嫌とり」と嘆く。仕事が終わると週4日のペースで、パチンコ店に連れ出される。社長曰く「自由意思で断っても大丈夫だ」というが、断れば翌日に指導という名の約2時間の説教がはじまる。その間は監禁状態だ。

さらに有休取得における社長との一幕も明かす。

「国から義務付けられた5日の有休について質問をすれば、大声をあげて説教されます。しかも会社は土日定休なのに『土曜日に出勤すれば有休とってもいい』と言いだす始末。そのくせ自分は16時に帰ったり、朝は来なかったりと会社を私物化する二代目社長です」

賞与が支払われる際には、会社の売上が悪いという理由で減額された。これについては、男性は「仕方ない」と割り切れた。しかし、

「このボンボンは何百万の時計を買ったり高級車を買ったり、しまいには部下の前で高級ブランドを買い漁る始末。それでいて『今日は安い買い物できた』と一般社員の給料以上の買い物に明け暮れる」

男性は「自分が必死で頑張ってるのがバカらしくなりました」と嘆いている。

※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」や「ウチの会社のホワイト自慢」に関するアンケートを募集しています。