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Little Glee Monsterが語る、“輪”を広げるための新しい挑戦「今年もリトグリを好きって人たちをもっと増やしたい」

2020年02月12日 23:02  リアルサウンド

リアルサウンド

Little Glee Monster(写真=林直幸)

 Little Glee Monsterが、5thアルバム『BRIGHT NEW WORLD』を2月12日にリリースした。


 2019年のリトグリは、NHKラグビーテーマソング「ECHO」で『ラグビーワールドカップ2019』を盛り上げ、年末には同曲で『第61回 輝く!日本レコード大賞』の優秀作品賞、3年連続『NHK紅白歌合戦』に出場。同作には、そんな誰しもが耳にしたことのある楽曲のほか、Earth, Wind & Fireとのコラボ曲「I Feel The Light featuring Earth, Wind & Fire」やアメリカでミッスクしたという「SPIN」など、音楽的な成熟と新たなボーカルの魅力をを体感できる一枚に。


 そして2020年にデビュー5周年イヤーを迎え、史上最多公演を行う全国ツアーも控えているリトグリ。年々大きな飛躍を見せていく彼女たちが、成長と変化、そしてこれからの未来が詰め込まれた『BRIGHT NEW WORLD』をどのように捉えているのか。2019年のトピックを振り返りながら、メンバーの率直な気持ちとグループの未来への思いを語ってもらった。(編集部)


(関連:Little Glee Monsterが語る、『ECHO』で追求した“力強さ”と5周年迎えるグループのこれから


■レコ大で感じた「いつもと違う緊張感」(manaka)


ーー昨年末は『日本レコード大賞』(TBS系。2019年12月30日放送/以下、レコ大)、『NHK紅白歌合戦』(NHK。同年12月31日放送)と大きな音楽番組へ出演。『レコ大』での「ECHO」のパフォーマンスは、ストリングスをフィーチャーした豪華な演奏をバックに歌う皆さんの気合いがテレビ越しに伝わってきました。


manaka:ちょっといつもと違いましたね。いつもどおり自分たちらしいパフォーマンスができたとは思うんですけど、あの「ECHO」は、すごくドキドキしたんですよ。


他のメンバー:うん。


MAYU:ほかの音楽番組ともまた違った。どう説明していいかわからないんですけど。


manaka:確かに気合いというか、ビシッと身が引き締まるような感覚が強くて、「こんな気持ちになるんや……」って感じでした。


芹奈:確かにめちゃめちゃ緊張しましたね。当日は待ち時間が長くて、その間は実感もあまり湧かなくて緊張しなかったんですけど。


manaka:楽屋のモニターで、ほかのアーティストさんのパフォーマンスも観てたしね。


芹奈:そうそう。でも本番直前、舞台袖に行った瞬間にめちゃめちゃ緊張し始めて。で、終わったあともちょっと緊張していたし。


アサヒ:本当にそうだね。


ーー何が違ったんでしょうね?


かれん:場の空気かなあ。


芹奈:ピリピリはしていないんですけどね。


かれん:でも、司会の安住(紳一郎)さんの「緊張しているんでしょうか?」っていう一言に……。


MAYU:そうそう、それ!(笑)


かれん:あの瞬間に緊張がグッと高まって(笑)。


芹奈:私、普通に喋っていたつもりなんですけど、そう言われた瞬間に「あっ、私たち緊張してるんだ!」って気づいちゃって(笑)。


manaka:そこで一気に緊張したかも。


かれん:で、パフォーマンスが始まるとアレンジが生バンドですごく豪華だったのもありますし、ほぼフルサイズをテレビで歌わせていただける機会もなかなかなかったので、すごく貴重な体験ではありました。


ーーまた、あの壮大なアレンジも「ECHO」という楽曲にぴったりでしたものね。


全員:うんうん。


アサヒ:やっぱり皆さんの印象に残った楽曲のひとつとして「ECHO」が選ばれたのは、すごくうれしいです。


manaka:特にあの日は「ECHO」という曲特有の緊迫した空気みたいなものをちゃんと残せたかなと、『レコ大』が終わったあと映像で観て自分たちでも実感できたしね。


ーーあの日は序盤こそ固さが感じられましたが、終盤に進むにつれてどんどん熱が上がっていく感じが伝わってきて、とても良いパフォーマンスだったと思いますよ。


全員:ありがとうございます!


■3度目の紅白は「緊張感も楽しめるように」(かれん)


ーー『レコ大』の翌日が『紅白』でした。初回の2017年や2回目の2018年とも違う気持ちで臨んだのかなと思いますが?


manaka:最近は紹介されるときに「紅白に3回出場」と言っていただくことが増えたんですが、言われてもそれが自分たちのことだって感覚があまりなくて(笑)。なので、本当に不思議ですね。


ーーほかの紅白出場アーティストにお話を伺ったとき、「1回目はまぐれかもしれないけど、2回目でそれがまぐれでなかったことが証明されて、3回目でようやく本当に出場しているんだと実感できた」と言っていたのが印象的で。


全員:あー、なるほど。


ーー以前も皆さん「紅白はほかの音楽番組とも場の空気が違う」とおっしゃっていましたが、それは今回も変わらず?


全員:はい。


かれん:やっぱり緊張しますけど、でも3回目なのでその緊張感も楽しめるようになってきたのかなと思います。


アサヒ:私たち、やっぱり運に恵まれてきた部分もあるなと思うんですよ。特に今回は初めて映像を使ったパフォーマンスをさせていただいたり、風を浴びる演出があったりと、リトグリのためにこんなに尽くしてもらえてありがたいなって思いました。


manaka:本当だね。


ーーで、年が明けると今度は『細野晴臣イエローマジックショー3』(NHK BSプレミアム。2020年1月1日放送)でコントに挑戦。


芹奈:コントは初めてでしたね(笑)。


ーー音楽を絡めたコントではありましたけど、しっかり笑わせてもらいました(笑)。


manaka:よかったです(笑)。最初、私たちが戦力になれるのかな? って不安だったんですけど、実際に出演させてもらって反応を見ていたら「リトグリちゃん面白かったね」とか「いいスパイスだった」という声を見つけて、すごく安心しました。


ーー細野晴臣さんや高橋幸宏さんとはお話しましたか?


かれん:リハーサルで幸宏さんから「もっと僕に来ていいからね?」とか言っていただいたり、とても優しかったです。


manaka:しかも、細野さんや幸宏さんの学ラン姿を生で見られる機会なんてそうそうないので、すごくうれしかったです。実は私たち、実際に過去の『イエローマジックショー』を観ていて「ジョイマンさんのネタをやりたいです!」って言ったのがきっかけで、呼んでいただけたんです。なので、メガネまで付けさせていただいて、すごくうれしかったです(笑)。


ーー言ってみるもんですね。細野さん、幸宏さんというレジェンドとコントで共演できるというのもすごいことですが、バックで演奏してくださった皆さんも超一流のミュージシャンばかりですし、その方々の演奏で「風の谷のナウシカ」を歌うというのも贅沢ですよね。


manaka:本当にそうですね。高田漣さんのギターで歌えるなんてすごいなって、リハーサルのときから興奮していました。


芹奈:でも、こうやって振り返ると本当にすごく充実した年末年始になりましたね。


ーーさらに、1月からはラジオ番組『リトグリのミューズノート』(NHK-FM)も始まりました。


MAYU:私たちみんな、聴いている音楽の趣味がバラバラで。私たち、あんまりその時聴いている音楽の話をしないので、そこでほかのみんなが聴いている曲とか最近好きな曲を知るんですよ。


ーーでは番組を通じて各メンバーのバックボーンが見えてくるような内容になっていると。今のMAYUさんの発言を聞いて驚いたんですが、皆さん普段は音楽の話題をしないんですね。


manaka:しないですね。


ーー最近面白かった曲を共有したりとか、そういう会話も?


芹奈:あまりないですね。


ーーそれは面白いですね。それだけ違った趣味を持った5人があんなに調和の取れたハーモニーを奏でていると考えると、確かに一人ひとりの音楽的バックボーンを知りたくなるかもしれませんね。


かれん:そういう番組になっているので、ぜひ聴いてみてください(笑)。


■ニューアルバムは「これから開けていく物語」を意識(manaka)


ーーここからはニューアルバム『BRIGHT NEW WORLD』の話題に入りたいと思いますが……いやあ、すごい作品に仕上がりましたね!


全員:ありがとうございます!


ーー前回のEPでのインタビュー(※参照:Little Glee Monsterが語る、Earth, Wind & Fireとの共作で得た自信「自分たちが目指すところはこれなんだ」 )で「『これはまだやってない』というものに今、まさに挑戦しかけている」という発言がありましたが、どういうものが出てくるんだろうと楽しみにしていたら、アルバム後半からの流れがまさにそれなのかなと。


芹奈:まさにそうですね。


ーーかつ、そういった新たな挑戦と既存の楽曲が見事に馴染んだ作品になりました。


かれん:そうなんですよね。


MAYU:既存曲は何かしらのテーマソングになっているものが多いので、リトグリを知らない人でも1曲ぐらいは聴いたことがあると思ってもらえそうだし。しかも、アルバム収録曲のうち4曲をアメリカでミックスしてもらっていて。そういうことも初めてだったので、また新しいリトグリ像を作りだせたのかなと思います。


ーー実際にアルバム用の新曲をレコーディングしていく過程で、皆さんの中で全体像って見えていましたか?


manaka:事前にアルバムのイメージや構成をスタッフさんから聞いてから録り始めたので、このアルバムのコンセプトを意識しながらレコーディングに臨んでいました。


かれん:収録する楽曲もレコーディング前に聴かせてもらって、みんなで「これいいね」とか言いながらアルバム制作に入れたので、イメージしやすくてよかったなと思います。


ーーちなみに、今回どういう説明を受けましたか?


manaka:まさに『BRIGHT NEW WORLD』というタイトルどおりで。「ECHO」から始まって「In Your Calling」で終わるように、「ひとつの完結した物語」というよりも「これから開けていく物語」を意識してアルバムを作っていこうという話だったと記憶しています。


■「これを今のリトグリで歌ったら絶対カッコよくなる」(芹奈)


ーー先ほどMAYUさんが「4曲をアメリカでミックス」したと言っていましたが、それはLAでレコーディングした「I Feel The Light featuring Earth, WInd & Fire」と……。


MAYU:あとは「Love Yourself」と「SPIN」と「move on」です。


ーーなるほど。確かにこのあたりは、海外を強く意識した作風ですものね。アルバムの構成的にも「ECHO」から力強く始まり、そのまま前半は耳馴染みのある楽曲が続くので、従来のファンや初めてリトグリに触れるリスナーにも親しみやすい作風ですが、後半の「move on」と「SPIN」で雰囲気が激変します。


MAYU:そうですよね(笑)。


ーーこの2曲はBTSやホールジー、ケイティ・ペリー、デュア・リパなどを手掛けるチームが作曲やトラックメイキングを手がけているんですよね。


MAYU:みんなで候補曲をいくつかチェックしていく中で、聴いた瞬間に「カッコいい!」と5人の意見が一致したのが、まさにこの2曲だったんです。


ーーここで鳴らされているサウンドって海外のヒットチャートを席巻している楽曲と同じ枠に入るものだと思うんです。先ほど皆さんは聴いている音楽の話題を5人でしないと言っていましたが、そういう人たちが満場一致でこの2曲を選ぶという事実に今びっくりしました。


芹奈:やっぱり、「これを今のリトグリで歌ったら絶対カッコよくなる」という感覚を全員共有できているのかもしれませんね。


manaka:うん、「リトグリでやってみたい音楽」というか。「今の私たちがこの2曲を歌ったら、ライブでもより幅を広げられるよね」という意味でも新鮮だなという気がしたので、みんな好反応だったのかなと思っています。


ーー確かに「今のリトグリ」がこの2曲を歌う姿はすごく想像しやすいですよね。逆に、これが2年前だったらちょっと背伸びしている感が出てしまうかもしれないですし。それはそれで面白いんでしょうけど、今だからこその「満を辞して感」があるのかなと。


かれん:本当にそうだと思います。


ーー歌に関しても曲調に合わせてか、かなり大人っぽい表現が見受けられます。


manaka:デモの時点でそういう大人っぽい歌い方が合ってるのかなという感じだったので、たぶんみんなそれに合わせて歌っていったのかな。


かれん:だからなのか、歌うことに関しては特に苦労したことはなくて。自分自身こういうジャンルがすごく好きだし、歌うのもわりと得意なほうなので楽しかったんですけど、英語の発音と英詞の節回しが速いところだけは苦戦しました。


ーー以前も英詞のときは発音に苦戦するとおっしゃっていましたよね。


かれん:そうですね(苦笑)。やっぱり作品としてちゃんとしたものをお届けしたいし、スタッフさんもすごく丁寧にディレクションしてくださるので、そういう思いにしっかり応えようと毎回頑張っています。


MAYU:私は個人的にはどっちも好きなんですけど、特に「move on」のちょっとラテンっぽい感じの音が気に入っていて。なので、レコーディングも気持ちよく臨めました。


アサヒ:今までのリトグリにも全編英詞の楽曲はあったけど、以前はどちらかというとパワフル系だったんですよ。でも、今回の2曲は落ち着いた雰囲気なので、新しい自分の歌声を見つけられたらいいなと思いながらレコーディングしました。


かれん:引きの要素が強いですからね。


ーー前作『FLAVA』の時点で“大人のリトグリ”が少しずつ顔を覗かせていましたが、今回この2曲で開花した感が強いですよね。


芹奈:まさにそうだと思います。


■これまで歌ってきた楽曲とは少し違う“キャッチーさ”(かれん)


ーーさらに、「Symphony」ですが、こちらはダニエル・パウターのほか、Red Velvetなどを手掛けるソングライター陣とのコライト作。落ち着いた雰囲気ながらも「SPIN」「move on」とも異なる、カントリーテイストの楽曲に仕上がっています。先にEPで発表した「I Feel The Light featuring Earth, WInd & Fire」もそうですが、海外のソングライターによる書き下ろし楽曲とこれまで国内の作家さんたちが書き下ろしてきた楽曲って、それぞれ歌ってみて違いを感じることはありますか?


MAYU:どうだろう……。


芹奈:私はそこをあまり意識していないかもしれません。どの曲もいただいたら自分なりに、普段どおりに歌うって感覚ですね。


かれん:私が歌っていて感じるのは、日本語詞の楽曲にもキャッチーなものはたくさんありますけど、どちらかというと歌詞が深かったりとかメロディが凝っていたりするものが多い一方で、特に「SPIN」や「move on」は同じフレーズの繰り返しが多いので、一度聴いただけでも歌えるようになるキャッチーさがあるなと思います。


ーーJ-POPっていい意味で細部まで作り込まれた印象が強いけど、海外のヒット曲に目を向けると実はシンプルなメロディ&構成という楽曲が多いですものね。


かれん:AとBの繰り返しだけとか。


MAYU:そこに中毒性があるよね。


かれん:うん。そういう部分がこれまで私たちが歌ってきた楽曲とは少し違うのかなと思います。


manaka:ビートもちょっと違う印象を受けるし。


かれん:あと、音数の違いもね。そこも含めて、いつものトラックとは違うのかな。


ーー「Symphony」もまさにそういう楽曲ですものね。で、その「Symphony」から「夢がはじまる」「In Your Calling」というエンディングの流れもすごく綺麗ですよね。中でもエンディングの「In Your Calling」は、オープニング曲「ECHO」と対になっているような印象も受けました。音の質感が近いものがあるのか、「In Your Calling」でアルバムを終えて再び「ECHO」に戻ると不思議なループ感があるんですよ。


かれん:なるほど。それは同じ作家さん(今井了介)が書いてくれているの大きいかもしれませんね。


■「Love Yourself」を入り口に「move on」まで触れてほしい(MAYU)


ーーバラエティに富んだ楽曲が多い作品集にも関わらず統一感があるように聴こえるのは、この2曲でアルバム全体を挟んでいるのもあるのかなと。それにしても、これだけいろんなタイプの曲があると日々お気に入りの曲も変わってくると思いますが、皆さん現時点でお気に入りの1曲を挙げるとするとどれになりますか?


アサヒ:やっぱり「move on」かなあ。今までにないタイプの曲ですし、学生さんとか若い方にも「こういうジャンルがあるんだ」って知ってもらえたらうれしいなと思います。


manaka:私は「In Your Calling」が一番好きです。初めて聴いたときからシンプルに「いい曲だな」と思ったので、やっぱりこういう曲が好きなんでしょうね。


芹奈:私は「SPIN」ですね。今回のアルバムって本当にいろんなジャンルや色が詰まっていて、今年もリトグリを好きって人たちをもっと増やしたい、リトグリの輪を広げていきたいんですけど、このアルバムはリトグリの輪を広げてくれる大きなチャンスになるんじゃないかなとすごく思うんです。これだけいろんなジャンルが詰まっているから、どれか1曲は引っかかるんじゃないかなって。


ーーだって、「SPIN」のあとに「Classic」のような楽曲が並ぶアルバムって、そうそうないですものね。


芹奈:なかなかないですよね(笑)。


MAYU:私は「Love Yourself」もいいなと思っていて。新曲の中では「Love Yourself」が今までのリトグリらしさを持っている曲ですし、初めてリトグリのアルバムを聴く人にはこの曲が入り口になってくれるんじゃないかと思いますし。かつ、「I BELIVE」(アルバム『FLAVA』収録曲)みたいに爽やかで壮大なタイプでもあるので、そういう曲がまた増えたのもうれしいですね。


ーーそれこそ「STARTING OVER」もテレビドラマ『女子高生の無駄づかい』(テレビ朝日系)の主題歌としてオンエア中ですし、こちらも“入り口”になりそうな1曲ですよね。


MAYU:まさにそうですね。そういう曲からアルバムにたどり着いて、「move on」のような曲にも触れてもらいたいですね。


かれん:私は……絞るのが難しいんですけど、やっぱり「I Feel The Light featuring Earth, WInd & Fire」かなあ。初めて海外でレコーディングした楽曲で、昨年の6月に私たちがLAで経験したことがこのアルバムにも活かされていると思うので、キーになる曲なんじゃないかと思います。


ーー初回生産限定盤のAとBにはそれぞれ映像特典が収録されたDVDが付きます。Aには昨年9月の大阪公演から11曲が収められますが、Bには『Little Glee Monster Special Documentary 2019』と題したドキュメンタリー映像が入っているんですよね。


かれん:はい、1人ずつインタビューしてもらいました(笑)。


芹奈:インタビューしてくださった方がいつも映像作品とか作ってくださっている監督さんや映像スタッフさんだったので、普段のインタビューよりもラフに話せたのかな。だから、いつもよりも素の部分が感じられるんじゃないかな。


MAYU:それってジャケット撮影の合間に撮ったやつだっけ?


かれん:そうそう。メンバーが何を言っていたかは事前には知らなかったので、完成した映像を家で観たらちょっと恥ずかしさもあったけど、改めて「ああ、いいグループだなあ」ってうれしい気持ちになりました。


芹奈:うん、本当にそう思う。


かれん:なので、早く皆さんにも観てもらいたいですね。


■もっと距離が近い感じでライブができたら(芹奈)


ーーアルバムリリースを経て、3月29日から過去最多となる全国ツアー『Little Glee Monster Live Tour 2020 >BRIGHT NEW WORLD<』がスタート。このツアーでようやく全都道府県を制覇することになるんですね。


かれん:そうなんですよ、ようやくコンプリートできます。


manaka:めっちゃうれしいですね。


かれん:実はまだ結構行ってないところが多くて。


MAYU:だから、今回のツアーは今までで一番初めましてのところが多いんじゃないかな。リリースイベントを含むイベントでも行ったことがない土地も多いので。


ーー確かに長崎や佐賀、熊本ってなかなか行く機会がないですものね。


芹奈:岡山もないし、鳥取も島根もまだ行ったことないし。


ーー確かに普段のツアーで回る土地とはちょっと違う印象を受けますものね。その全都道府県制覇をデビューから5年で達成できるというのは、それだけリトグリがツアーを行ってきた証拠でもありますものね。かつ、今回のツアーは現時点で7月中旬まで続くわけですし。


アサヒ:今回も長丁場だね。


MAYU:でも、今年は特にツアーが始まるのが早い気がします。去年の11月の頭に国立代々木競技場第一体育館のこけら落とし公演があったけど、あれがまだ最近のことのようで。だから、年が明けてまたすぐにツアーが始まるのかっていう感覚なんですよ。


ーーしかも、その間にEPやアルバムのリリース、年末年始の音楽特番も続いたので、余計に早く感じるのかもしれませんね。ツアーはおそらくニューアルバムの楽曲が中心になるのかなとは思いますが、現時点(※取材は1月下旬)ではどんな感じになりそうですか?


芹奈:今はちょっとずつ内容について話しているところで、どんな感じになるかはまだ見えないですけど、前回がかなりショーアップされた内容だったので、今回は皆さんともっと距離が近い感じでライブができたらいいかなというのは考えています。


ーーツアーが7月中旬まで続くということは、その直後にオリンピックが始まるわけですよね。


かれん:本当だ。1年あっという間だ。


芹奈:またすぐ2020年も終わっちゃいそうですね(笑)。


ーーまだ始まったばかりですけどね(笑)。でもそう感じるぐらい、年々充実度が増しているわけですよね。


manaka:そうですね。本当にありがたいです。


■長く続けられる趣味を見つけたい(アサヒ)


ーーそれだけ充実した日々を送る皆さんですが、今年挑戦してみたいことって何かありますか?


かれん:今年ですか? えーっ、めっちゃしょうもないことしか浮かんでこないんですけど……バンジージャンプに挑戦してみたいです(笑)。


MAYU:それ、ずっと言ってるな。


manaka:スリル系が好きだよね。


かれん:うん。今年こそはバンジージャンプか逆バンジーをやってみたいです。


manaka:マカオに行っておいで(笑)。


ーーマカオタワーでバンジーですか。


manaka:あれをやれたら私、かれんのことを今後「かれん様」って呼ぶわ。


かれん:言ってもらえるなら、何か祈願をこめてやります(笑)。


ーーなるほど(笑)。続いてMAYUさん。


MAYU:去年の10月から三味線を始めたんですよ。まだ披露する予定は全然ないんですけど、将来的には弾きながら自分が好きな曲を歌えたらいいなと思って。地道に頑張りたいですね。


芹奈:私は……お芝居をしてみたいです。もとからしてみたい欲はあったんですけど、今年はもっと行動的になって実現させてみたいなと。今年に限らず、来年以降もなんですけど、そういうことに挑戦したいなと思います。


manaka:私は「6歳に戻る」ことですかね。


他のメンバー:えっ?


芹奈:それ、真面目系の話?


manaka:結構真面目系の話(笑)。自分がCDショップに行き始めたのが小学校1年生、6歳のときだから「6歳に戻る」なんだけど……私、今年に入ってから本当に素直に行動できるようになったんですよ。もともとは何事にも頭が固くなってしまって、やる前にリスクやあとのことを考えてしまう性格だったんですけど、なぜか今年は「楽しそう、やってみよう!」って気持ちが大きくなっていて。まだ2020年に入って1カ月しか経ってないですけど、そこから得られるものの大きさを実感しているところなんです。だから、6歳の頃みたいにジャンル問わず好きなものを聴いたりとか、何事に対しても素直になろうと思っています。


かれん:素敵!


芹奈:確かに真面目系やった。ゴメン、ちゃんとしてたね(笑)。


ーーでは、最後にアサヒさん。


アサヒ:私は何か趣味を見つけたいですね。


manaka:アサヒが水以外のことを言うの、初めて聞いた!


MAYU:ここ3、4年は「水を飲めるようになりたい」としか言ってなかったのに。


アサヒ:(笑)。あ、じゃあ水を飲むことを趣味にしようかな?


manaka:それはやめよう?(笑)


アサヒ:何か長く続けられる趣味を見つけたいんですよね。それこそ、老後まで続けられるような。なんだろうなあ……あの、黒と白のやつ。


芹奈:オセロ?


アサヒ:うん。


MAYU:老後までだったら、盆栽とかどう?


アサヒ:あ、お花を育てるところから始めるの?


manaka:水を飲めない人が花に水をあげられる?(笑)


アサヒ:それはおいおいね(笑)。


MAYU:これをまた1年後に答え合わせしたいですね(笑)。