エアトリは2月10日、「在宅勤務制度」に関する調査結果を発表した。調査は2月上旬にネット上で実施し、20~70代の男女1322人から回答を得た。
新型コロナウイルスの感染が広がるにつれ、在り方が見直されている「在宅勤務制度」。実際に「勤務先に在宅勤務制度がある」(23.3%)と答えたのは4分の1にとどまった。また、わずかながら「過去にあった(が無くなった)」(0.4%)という回答もあり、一度導入した後に廃止した企業もあるようだ。
制度を取り入れない理由は「社員からの要望がないから」「勤務管理が難しいから」
自社に在宅勤務制度を取り入れた経営者や役員に、導入後の変化を聞くと、4割近くが「良くなった」(37%)と答えた。回答者からは
「自由度が多くなった。大雨、雪など自然現象の際に事前に在宅させることで、無理な出勤がなくなった」(50代女性)
「プライベートな時間に余裕が持てたり、仕事への責任感が増した。通勤時間などをなくすことで仕事への集中力の増加などがある」(30代男性)
という意見が目立った。また、中には「助け合いながら仕事をすることが増えた」(50代女性)という人も。
一方、制度を取り入れていない会社に理由を聞いたところ、1位は「導入してほしいという意見が挙がっていない」「勤務をきちんと行ったかどうかの確認がしづらい」(各33.3%)に。
3位には「導入するきっかけがなかった」(27.3%)もランクインしており、今後従業員が意見を挙げることで、在宅勤務制度が導入される可能性はありそうだ。
「メリハリがない」「子育てしながらでは仕事進まない」という声も
在宅勤務制度が導入された場合、合わせて9割近くが「積極的に利用したい」(43.1%)、「時々利用したい」(46.4%)と回答。だが、一定数は「利用したくない」(10.4%)という人もいた。
一方、勤め先に在宅勤務制度がある人に、利用状況を聞いたところ、最多は「利用したことがない」(57.7%)だった。一方で「常に利用している」(10.8%)、「時々利用している」(31.4%)は、合わせて4割程度。回答者からは
「通勤が楽だが、メリハリが無い」(70代男性)
「リモートで上手くいく仕事ばかりではないし、リモートしながら子育てって大して仕事進まない職務が多い。リモート言う前にちゃんと働いて欲しい」(40代男性)
とデメリットを挙げる声が多く寄せられた。中には「外部からアクセスすることになるのでセキュリティが心配」(50代女性)という鋭い指摘もあった。