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アカデミー賞授賞式“追悼コーナー”にルーク・ペリーやキャメロン・ボイスの姿なく…ファン激怒

2020年02月11日 16:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ルーク・ペリーとキャメロン・ボイスのファン「生前の功績を称えるべき」
過去1年間に他界した偉大な映画人を偲ぶ、アカデミー賞授賞式の追悼コーナー「イン・メモリアム」。今年はNBAレジェンドのコービー・ブライアントや俳優カーク・ダグラスらがフィーチャーされたが、ルーク・ペリーやキャメロン・ボイスがスクリーンに映し出されることはなかった。「彼らの生前の功績だって称えられるべき」とファンは授賞式の主催者側に怒りを露わにしている。

1994年の第66回アカデミー賞授賞式より毎年開催されている「イン・メモリアム」。過去1年間に他界した映画人の偉大な功績を称える同コーナーでは今年、若手アーティストのビリー・アイリッシュが兄フィネアス・オコネルのピアノ伴奏にのせ、ザ・ビートルズの『イエスタデイ』を披露、しめやかな雰囲気の中で行われた。

そのおよそ4分間には、2018年に自身の半生を綴ったアニメーション作品『親愛なるバスケットボール」(原題:Dear Basketball)』が短編アニメ賞を受賞したNBAレジェンドのコービー・ブライアントや、映画『イージー・ライダー』などで知られる俳優ピーター・フォンダ、『ボーイズ’ン・ザ・フッド』や『ワイルド・スピードX2』などで知られるジョン・シングルトン監督、今月5日に103歳で逝去した名俳優カーク・ダグラス、日本からは昨年5月に他界した女優の京マチ子など多数の映画人の写真が巨大スクリーンに映し出され、その偉業が称えられた。

そんななか、この錚々たる面々のリストから「完全に抜け落ちている」「忘れ去られてしまった」とアカデミー賞主催者側に猛烈な怒りをぶつけるのは、俳優ルーク・ペリーのファン達だ。昨年2月に重度の脳卒中で倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまったルークは『ビバリーヒルズ高校白書』で大ブレイクした俳優だが、今年のアカデミー賞では監督賞や脚本賞など計10部門でノミネートされていた超話題作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』にも出演していた。そんな事実にもかかわらず、主催者側が「イン・メモリアム」にルークを入れそびれたことに対し、ファンは激怒しているのである。

もう一人「忘れ去られてしまった」とファンが嘆いているのは、昨年7月にわずか20歳で他界したキャメロン・ボイスだ。キャメロンはディズニー・チャンネルの俳優として人気を博し、映画『ディセンダント』シリーズや、コメディ『アダルトボーイズ青春白書』(原題: Grown Ups)や『アダルトボーイズ遊遊白書』(原題: Grown Ups 2)でアダム・サンドラーと共演、実力派俳優としてさらなる躍進が期待されるなか、志半ばでこの世を去ってしまったのだ。

アカデミー賞公式ホームページの「イン・メモリアム」には、ルークとキャメロンが写真付きで紹介されているが、授賞式当日のステージで2人が取り上げられなかったことに対し、ファンは納得できないもよう。現在ネット上には、

「今年のノミネート作品に出演したルークを忘れるなんて、信じられない!」
「アカデミーはルーク・ペリーの家族に謝罪すべき」
「ルークとキャメロンを忘れるとは、許されざるべき失態」
「忘れさられた2人と遺族を思うと、胸が張り裂けそう」

など多数のコメントが書き込まれ、Twitterも炎上している。

なお事態を受けて映画芸術科学アカデミーは現地時間10日、次のような声明を発表した。

「我々は『イン・メモリアム』に愛する人や同業者の名を入れてほしいといったリクエストを多数受けますが、テレビ中継時間の制約などを考慮したうえで、実行委員会が映像に流すリストを選考しています。今年の『イン・メモリアム』に名を連ねたすべての人々のリストは、Oscar.comでご覧いただけます。なお同リストは年内まで公式ページに残る予定です。ルーク・ペリーさんならびにキャメロン・ボイスさんもこちらのページギャラリーで紹介されています。」
(TechinsightJapan編集部 c.emma)