「世界対がんデー」だった今月4日、米出身女優シャナン・ドハーティー(48)が乳がんのステージ4であることを公表した。2015年に乳がんを患っていることを最初に告白したシャナンは、その後およそ2年間にわたり治療を続け、2017年には寛解状態に入ったことを報告していた。
『ビバリーヒルズ高校白書』のブレンダ・ウォルシュ役や『チャームド~魔女3姉妹』のプルーデンス・ハリウェル役で知られる米出身女優シャナン・ドハーティーが、今月4日の「世界対がんデー」に乳がんの再発、そしてステージ4であることを公表した。
この日『Good Morning America』に出演したシャナンは、ここ1年ほど極秘で闘病生活を続けてきたことを告白。そして昨夏に放送された『ビバヒル』のリブート版『ビバリーヒルズ再会白書』の撮影にも病気を隠して臨んでいたことを明かした。
「まだ気持ちの整理もついていない状態です。」
「いろいろな意味で受け入れるのが辛い、というのが本当の心境です。」
と涙ながらに語ったシャナン、
「“どうして私なの?”と思う日もあれば、“私以外に誰がいる?”と感じる日もあります。」
と心の葛藤や矛盾を激白した。
ステージ4を宣告された際に真っ先に浮かんだのは母親ローザさんと夫カートさんで、シャナンは「一体どうやって打ち明けようか」と悩んだという。また『ビバリーヒルズ高校白書』で共演したルーク・ペリーが昨年2月に重度の脳卒中で倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまった際には、乳がんのステージ4である自分ではなく、元気そうだったルークが先に逝ってしまうなんて―と苦しい思いを抱えていたことも明かした。しかし『ビバヒル』共演者で唯一シャナンが病気を打ち明けていたブライアン・オースティン・グリーンのサポートもあり、必死に撮影を乗り切ったそうだ。
2018年11月に発生したカリフォルニアの山火事「ウールジー・ファイヤー」で自宅が深刻な被害を受けたシャナンは現在、保険会社を相手取り訴訟を起こしているのだが、法廷で争うなかで今後自身の病状が明るみに出る可能性があることから、その前に自分の言葉で乳がんの再発を伝えたかった―とこのたび公表するに至った心境の経緯を明かしている。
忍び寄る死への不安に襲われるなか、闘病中も一日16時間の撮影を乗り切っていたというシャナン。「ステージ4のがん患者でも働ける」「宣告を受けたからといって、そこで人生が終わるわけではない」と語る姿からは、生きることへの意欲と強い意志が見て取れた。
英語で“YOLO(You Only Live Once)”=「人生は一度きり」という言葉があるが、シャナンのInstagramには
We only die once. (死は一度だけ)
We live every day.(私たちは一日一日を生きている)
というスヌーピーの生みの親チャールズ・M・シュルツ氏の言葉が公開されており、『Good Morning America』の視聴者やがん患者、またがんサバイバーなど多くの人々から励ましや共感の声が寄せられている。
画像は『BH90210 2019年7月24日付Instagram「Don’t miss the queen of cards:」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)