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デサント、トレイルランニングブランド「イノヴェイト」の全株式譲渡を発表

2020年02月06日 17:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

公式サイトより
デサントが2月6日の今日開催した取締役会において、同社が80%出資する子会社のPEDES INVESTMENTS LTD.ほか子会社4社(以下、イノヴェイトグループ)の全株式を譲渡することを決議した。譲渡先はイノヴェイトグループの創業者で20%の株式を保有するWayne Edy氏が設立予定の新会社で、譲渡額は約10億800万円。株式譲渡に先立ちデサントは、イノヴェイトグループの既存債務清算のため、同グループに増資を行い一時的に特定子会社とする。増資日および株式譲渡実行日は2月14日を予定している。
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 デサントは2013年に「イノヴェイト(inov-8)」ブランドのシューズやウェア、エキップメントなどの販売を日本、韓国、香港で開始。2015年8月にはイノヴェイトグループを子会社化した。世界約60ヶ国でトレイルランニング用オフロードシューズを展開する同グループが持つ開発力を活用し、デサントのシューズ事業全体の拡大を目指し事業運営してきた。
 株式譲渡の理由として、デサントはイノヴェイトグループの事業が買収当時の事業計画を継続的かつ大幅に下回って推移していることを挙げ、前中期経営計画「Compass 2018」における目標売上高を達成できなかった要因のひとつとなっていたと説明。現中期経営計画「D-Summit2021」で掲げる重点戦略との適合性を考慮した上で、イノヴェイトグループの事業性の再評価を行い、両社にとって最良の選択肢であると判断したという。なお、イノヴェイトグループの直近3年間の連結純損益は、2016年12月期が1億6,900万円の赤字、2017年12月期が2億4,500万円の赤字、2018年12月期が7億3,400万円の赤字と赤字幅が膨らんでいた。