川口春奈、YouTuberデビュー即ブレイクの理由は“方言動画”の破壊力にあり？

　女優の川口春奈が2月2日、自身のYouTubeチャンネル「はーちゃんねる」に、動画「実家でお母さんに会ってきた！」を投稿し、急上昇ランキングに登場するなど話題を呼んでいる。

（参考：ローラのYouTubeチャンネル勢い止まらず　他のタレントと一線を画す“強み”を分析）

　「はーちゃんねる」が開設されたのは1月31日のこと。その際、ゲリラ的に30分あまりの生配信を実施してファンを喜ばせた。

　今回投稿された記念すべき1本目の動画にあたる「実家でお母さんに会ってきた！は、タイトルからわかる通り、川口が実家のある長崎県五島市に里帰りするというもの。

　動画冒頭、五島つばき空港を背景に、自撮りでムービーを回す川口。「突然ですが、YouTube始めます」と改めて宣言した上で、「長崎県五島列島に帰ってきました。ご存じの方もいらっしゃると思うのですが、離島で本当にド田舎です（笑）」と笑っていた。

　その後、迎えに来た母が運転する軽自動車へ乗り込み近所のスーパーへ。車中での会話は、母「何食べたい？」、川口「マリネ食べたい！ マリネ！ 昔、ようつくってたよな？」「意外とそんなに面倒くさくないやろ？」と方言まじりで、実に自然体だ。しばらくすると、久しぶりの実家へ到着。動画のラストは「では早速、おうちの中へ入ります……ただいま！」と帰ってきたところで次回へ……となっている。

　同動画の再生回数は、2月5日時点で300万回再生をうかがう勢い。「はーちゃんねる」のチャンネル登録者数は、早くも24万人に到達している。

　芸能人のYouTubeデビューが日常茶飯事になっている今、なぜ、川口のチャンネルがここまでのバズを起こしたのだろうか？

　まず一つには、タイミングの良さが挙げられる。川口といえば昨年末、紆余曲折の末に現在放送されているNHK大河ドラマ『麒麟がくる』にて、斎藤道三の娘・帰蝶役を演じることになって大きな話題を呼んだ。大河の主要キャストに急遽抜擢されたというニュース性は計り知れず、「現役大河女優」のYouTuberデビューというのは、これまでのタレントにはないプレミアム感がある。

　また、1本目の動画に「帰省動画」を選んだのも良かった。メディアとしてのYouTubeの強みは、動画投稿者の素顔を明らかにし、見る人に親近感を覚えてもらえるところにある。その意味で、これまであまりバラエティ番組などに出演せず、公式Instagramくらいでしか垣間見えなかった川口の素顔が、母親とナチュラルに方言で会話し、親類と談笑している姿を通して露わになることが、ファンにとって貴重な機会になっていると言える。

　川口はこの帰省動画の中で、「私のことをもっと近く感じて欲しい」「バリバリ仕事をしている川口春奈はなく、素の部分だったりとか、飾らない一面をここでお見せできたらと思います」とも語っている。果たして、今後どのような動画で、川口の素顔が明らかになっていくのか注目していきたい。（こじへい）