一方、トヨタは2015年に「トヨタ環境チャレンジ2050」において、「人とクルマと自然が共生する社会」を目指すことを発表。Toyota Motor Europe(以下、TME)は、このトヨタの目標とエナジー・オブザーバー号の概念が一致すると考え、航海当初からオフィシャル・パートナーとして支援を開始し、エナジー・オブザーバー号チームと緊密に連携を重ねてきた。
・「MIRAI」の搭載部品を用いた船舶用FCシステムそしてこのたび、トヨタとTMEは燃料電池自動車「MIRAI」の搭載部品を用いて、船舶用のコンパクトなFCシステムを開発し、エナジー・オブザーバー号に搭載。これまでのエナジー・オブザーバー号と比べて、高出力、高効率、高い信頼性を実現した。MIRAI は2014年の発表以来、トヨタが量産車として製造販売する世界初のセダン型燃料電池自動車。走行中にCO2をしないゼロエミッションで、先日航続距離800㎞を誇る第2世代が発表されたばかりの今注目の車だ。