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デミ・ロヴァート、スーパーボウルで国歌斉唱 10年越しの夢叶える

2020年02月03日 16:42  Techinsight Japan

Techinsight Japan

デミの国歌斉唱に多くの称賛の声(画像は『Demi Lovato 2020年2月2日付Instagram「A dream come true Thank you for having me today @nfl!!」』のスクリーンショット)
現地時間2日、「NFLスーパーボウル」第54回大会がマイアミ・ドルフィンズの本拠地として知られる「ハードロック・スタジアム」で開催された。当日は米出身シンガーのデミ・ロヴァートが国歌を斉唱、のびやかな歌声と堂々としたパフォーマンスには「ホイットニー・ヒューストンに次ぐ出来栄え」「ハーフタイムショーよりよかった」とポジティブなコメントが集まった。

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先月26日に開催された第62回グラミー賞授賞式にて『Anyone』を歌ったデミ・ロヴァート。これまで摂食障害や双極性障害、薬物やアルコール依存といった様々な困難に直面したデミが、2018年7月に薬物過剰摂取で救急搬送されるわずか4日前にレコディーングしたという同曲を全身全霊を込めて歌う姿は会場を感動の渦に包み込み、パフォーマンスの終わりには拍手喝采が鳴り響いた。

その1週間後、今度は「NFLスーパーボウル」第54回大会の舞台となったフロリダ州マイアミの「ハードロック・スタジアム」に登場したデミが、およそ6万5000人の観衆の前で『星条旗(The Star-Spangled Banner)』を熱唱した。

同曲は「難易度の高い国歌」として知られており、かなりの声量と音域が求められる。それだけにこれまで多くのパフォーマーが歌詞を間違えたり、音を外したりと数々の失態をおかしてきた。知名度の高い楽曲であるため間違えれば即バレてしまうこともあり、シンガーにとっても緊張の連続だ。

そんな“国歌斉唱シンガー”という大役にひるむことなく『星条旗』を堂々と歌い上げたデミ、時間にして2分足らずだったが、会場の興奮と選手達の士気が最高潮に達するには十分すぎるほど圧巻のパフォーマンスであった。国歌斉唱が終わるとネット上には、

「素晴らしい歌声」
「パーフェクト!」
「ホイットニー・ヒューストンの次に好きなパフォーマンスになった」

とデミの歌声を称賛するコメントが続出した。過去には奇をてらったアレンジを加えたり、声量頼みの力任せなパフォーマンスで嘲笑を浴びたシンガーもいたが、今回のデミのパフォーマンスには、

「これぞ国歌斉唱のあるべき姿!」
「“やりすぎ感”を見せないパフォーマンスに好感が持てた」

といった声も多数見受けられる。

デミは2010年2月7日に自身のTwitterで

「いつか、スーパーボウルで国歌を斉唱するわ。いつか…」

とツイートしていたが、その夢がおよそ10年を経てようやく実現した形となった。救急搬送され一時は命さえも危ぶまれたデミが、こうして10年越しの夢を見事叶えた姿には、たくさんの人が勇気付けられたにちがいない。

グラミー賞授賞式、スーパーボウルと立て続けに大きな舞台に立ち、シンガーとして見事復活を遂げたデミ・ロヴァート。薬物依存に苦しんだ日々ばかりが取り沙汰されることも、そろそろなくなりそうな予感である。



画像は『Demi Lovato 2020年2月2日付Instagram「A dream come true Thank you for having me today @nfl!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)