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三越伊勢丹HDが増税や暖冬の影響で不振、通期業績予想を下方修正

2020年01月31日 17:32  Fashionsnap.com

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伊勢丹新宿店本館(2019年6月撮影) Image by: FASHIONSNAP.COM
三越伊勢丹ホールディングスが、2020年3月期第3四半期(2019年4月1日~12月31日)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.9%減の8,752億6,000万円、営業利益は同17.1%減の210億9,800万円で減収減益となった。また、今月の売上動向を踏まえ、通期業績予想を下方修正した。
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 減収減益の要因としては、増税に伴う消費マインドの低下や訪日外国人の伸び率鈍化によるインバウンド需要の伸び悩み、暖冬による冬物商戦の苦戦が続いたことをあげている。百貨店事業の売上高は前年同期比3.3%減の8,119億7,700万円、営業利益は同34.9%減の97億7,500万円と大幅な減益となった。
 これらの業績状況を踏まえ、今期の通期業績予想を売上高は前回予想から2.9%減の1兆1,550億円、営業利益は同33.3%減の200億円、経常利益は同23.3%減の230億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同50%減の70億円に引き下げた。
 なお、三越日本橋本店と伊勢丹新宿店ではロイヤルカスタマーの満足度向上やトレンドを取り入れた店舗づくりを目指し、リモデルを進めている段階。テナントマネジメント事業では「アルタ」「ミーツ国分寺」「FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMA」のブランド力の向上に努め、これらのノウハウを活用できる新たな商業施設運営について検討を進めていくという。
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