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iPhone SE2、新型iPad Pro、ワイヤレス充電マットが2020年前半に一挙発売? 21年にはiPhone SE2 Plus登場との情報も

2020年01月31日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

MacRumors「Kuo: Apple to Launch AirTags, Small Charging Mat, New iPads and Macs, High-End Headphones, and More in First Half of 2020」より

 最近のApple製品の話題と言えばiPhone SE後継モデルであるが、この製品以外で2020年前半にリリースされるであろう製品の内容が報じられた。さらに2021年には、早くもあの機種の後継モデルがリリースされるという予想もある。


(参考:iPhone SE2の製造・出荷計画、コロナウイルスで大打撃? 工場閉鎖の可能性も


AirPowerが復活?
 Apple製品専門ニュースメディア『MacRumors』は29日、Apple製品に関する世界的に著名なアナリストであるMing-Chi Kuo氏の最新予想を報じた記事を公開した。今回同氏が予想したのは、2020年前半にリリースが予想されるApple製品である。その予想を要約すると、以下の通りになる。


・iPhone SE後継モデル:正式名称はiPhone SE2あるいはiPhone 9になると言われている。この機種についての最新動向は、既報の通り。


・新型iPad Pro:ToFセンサーをサポートするトリプルレンズリアカメラを実装。被写体の立体的な位置情報を取得できるToFセンサーの実装によって、AR機能が強化される。早ければ3月にもリリースされる。


・新型MacBook ProあるいはAir:MacBook ProとMacBook Airの両方、もしくはいずれかの新型モデルをリリース。シザ―スイッチキーボードが実装されるとも噂されている。


・AirTags:既存のBluetoothあるいはWi-Fiより高精度に位置を特定できる機能とその機能に使われるタグのリリース(トップ画像参照)。この機能については、昨年9月にMacRumorsがiOS13のソースコードから開発している痕跡を発見したと報じた記事を公開していた。


・ハイエンドヘッドフォン:Bluetoothをサポートする。詳細は不明。


・ワイヤレス充電マット:かつて開発が進められキャンセルされたAirPowerライクな充電器。 


 AirPowerはiPhone、iPad、AppleWatch等をマットの上に置くだけで充電できるデバイスとして開発されていたものの、諸事情により中止となっていた。その理由についてはForbes JAPANの2019年4月に公開された記事が報じており、AppleWatchの充電規格がほかのデバイスと異なっていたことと、充電器が発熱してしまうという2つの理由を指摘している。


 Kuo氏は新型コロナウイルスの流行が及ぼす影響にもふれており、最悪の場合、今年後半のApple製品のリリースに遅延が生じるかも知れない、と懸念を表明している。


・iPhone SE2 PlusはTouch IDとLCDを採用
 Kuo氏は2021年のApple製品に関する予想も発表しており、その内容は29日付のMacRumorsの記事が報じている。2021年にリリースが予想されるApple製品のひとつには廉価版iPhoneの最新モデルがあり、「iPhone SE2 Plus」という仮称で呼ばれている。このモデルは廉価版というだけあってディスプレイにはLCDが採用され、Touch IDが実装される。つまり、iPhone Xシリーズのモデルに見られるようなOLEDディスプレイやFace IDは使われない、ということなのだ。


 iPhone SE2 PlusはTouch IDを実装することにより、iPhone XシリーズよりはiPhone 8に使いモデルになると予想される。しかし、デザインが一新されUXが向上する、とKuo氏は述べている。こうした指摘からiPhone 8にも似ていないモデルになる可能性がある。


 画面サイズについては、5.5インチから6.1インチのあいだと予想されている。この予想にもとづけば、iPhone SE2 PlusはiPhone 8 PlusからiPhone 11のあいだのモデルに近い外見になるかも知れない。


・iPhoneとiPadをMacBookライクに使える特許も
 Kuo氏の予想レポートの公開とほぼ同時期に、Appleの新しい特許が承認された。この特許については、Apple特許情報専門ニュースメディア『Patently Apple』が28日付の記事で報じている。アメリカ特許庁に28日付で承認された特許は、iPhoneとiPadに対応したアクセサリだ。しかし、このアクセサリの形状はまるでMacBookのようである。


 特許の説明によると、このアクセサリはMacBookのトラックパッドにあたる部分にiPhoneをドッキングさせ、ディスプレイにあたる部分にiPadをドッキングさせる。そして、このアクセサリ自体はiPhoneとiPadに電力を供給できるようになっている。


 同アクセサリの形状と簡単な説明から推測されるのは、iPhoneとiPadをドッキングさせてMacBookのように使う、ということである。つまり、キーボードは物理的なものを使い、トラックパッドはiPhoneのディスプレイで代用し、ディスプレイはiPadの大きなそれで代用する、というわけだ。このアクセサリが実際に製品化された場合、iPhoneとiPadの両方を持っているユーザには、MacBookを購入する代わりにこのアクセサリを入手するという選択肢が与えられるようになるかもしれない。


 以上のような予想と特許がどこまで事実となるかは定かではないものも、それらの内容から受ける印象は「安定進化のApple」という同社のブレないブランド戦略であろう。


(吉本幸記)