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映画『一度も撃ってません』に佐藤浩市、豊川悦司、江口洋介、妻夫木聡ら

2020年01月28日 13:01  CINRA.NET

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『一度も撃ってません』 ©2019「一度も撃ってません」フィルムパートナーズ
阪本順治監督の映画『一度も撃ってません』の公開日が4月24日に決定。追加キャストが発表された。

同作の主人公は、昼はハードボイルド気取りだが頼りない小説家、夜は「一度も人を撃ったことがない」伝説の殺し屋・サイレントキラーという2つの顔を持つ74歳の市川進。「御前零児」名義でハードボイルド小説を書き続ける市川進は、リアリティーを求めるあまり殺しの依頼を受けて暗殺の状況を取材していたが、やがて敵のヒットマン周雄から命を狙われ、妻に浮気を疑われるようになるというあらすじだ。原稿が全く採用されない時代遅れの作家・市川進に主演の石橋蓮司がキャスティング。

新たに出演が発表されたのは、佐藤浩市、豊川悦司、江口洋介、妻夫木聡、新崎人生、井上真央、柄本明、寛 一 郎、前田亜季、渋川清彦、小野武彦、柄本佑、濱田マリ、堀部圭亮、原田麻由。

佐藤浩市は市川の編集担当・児玉道夫役、豊川悦司はヤクザに雇われたヒットマンの周雄役、江口洋介は不動産投資詐欺師の守山秀平役、妻夫木聡は市川の仲間のヒットマン今西友也役、新崎人生は市川らが集うバーYのマスターを務めるポパイこと南雲雄平役、井上真央は今西友也の恋人・福原歌留多役を演じる。

柄本明は暴力団幹部の連城孝志役、寛 一 郎は児玉の後任編集者・五木要役、前田亜季はバーテンダーの中道亜美、渋川清彦は暴力団の手下・西浜雄大役、小野武彦は自治会会長の若山得安役、柄本佑は薬の売人・植田順役を演じる。そのほかの配役は後日発表。

発表とあわせて予告編とポスタービジュアル、場面写真が公開。予告編では、バーカウンターに腰かける市川が煙草を咥えてマッチに火をつける姿をはじめ、児玉道夫の「伝説の殺し屋がいるって言ったら笑う?」とこぼす様、今西友也と市川の「このへん、小説使える?」「うん、そこは使った」というやりとり、大楠道代演じる市川の妻・弥生が「何してるの? 女でもいるの?」と市川の浮気を疑うシーン、岸部一徳演じる元検事の石田和行が「下手すればお前がやられる」と忠告する場面、桃井かおり演じる元ミュージカル女優の玉淀ひかるの「みんな、忘れ去られるのが怖いの」という言葉などが確認できる。

ポスタービジュアルにはコートと帽子、サングラスを身に着けた市川が煙草を手にする姿などが写し出されている。また場面写真では、対峙した市川と周雄が銃を突きつけ合う様子などが確認できる。

■大楠道代のコメント
同世代が多い現場で、充実した撮影期間でした。
石橋蓮司さんとはプライベートでもご一緒する事が多いのですが、夫婦役としては『団地』以来二回目、いつもと変わらず、とても居心地良く共演させていただきました。皆さん心から楽しんで演じていたので、作品を観る方も絶対に楽しめるものになっていると思います。

■岸部一徳のコメント
今回、(石橋)蓮司さんを主役にしてそこに皆が集まりひとつの作品を撮るという話からはじまりました。俳優としての現実的な部分と、夢のようなものを持っているのですが、今回はその夢が実現したような気がします。
尊敬する俳優の石橋蓮司さんと、普通ならば主役の人たちが皆集まり脇になって一緒に楽しんで何かをつくろうということはなかなかないことなので、楽しみと緊張感といったものが一緒になってます。
僕ら世代が中心になってひとつのものが成立している。蓮司さん世代が真ん中にくるとちょっと何か景色がかわる、そんな感じはあります。

■桃井かおりのコメント
私が以前監督に「石橋蓮司を主演で映画を一本撮ってね」と言ったことが、この企画の立ち上がりのキッカケのひとつだったという事で、今回は、「断れないよね?」という出演交渉だったんです(笑)。初めて阪本組に参加したんですけど、撮影前は一番私が緊張していたと思います。でも、今回は蓮司さんはじめ、とても仲の良い方々との共演という事で、今までの作品で一番緊張しなかった作品になったかもしれない(笑)。私が一番最初に芝居をした時の映画(『あらかじめ失われた恋人たちよ』(71年))で主演が蓮司さんだった事もあり、石橋蓮司という俳優の背中を見て生きてきた訳です。蓮司さんは頭が良くて、面白くて、鋭いのにかわいくて。しばらく普通の人間がつまらなく感じるくらい"世界で一番しゃれた男”だと思っています。
阪本監督は、非常に合理的で、簡潔で、柔軟で、スタッフもみんなアイデアを出せる現場。もう楽しい限りでしたね。
俳優陣皆さんが、無条件に阪本組に参加しているという関係性が素晴らしいです。こんなに美しい関係を築いている日本映画は見たことないです。とても贅沢な映画に参加したと感じてます。

■佐藤浩市のコメント
創る方も創る方だし,観る方も観る方な映画が出来ました。
でも世界中の何処を探してもない,日本映画だけが持つ優しさと暖かさに包まれた映画です。

■豊川悦司のコメント
僕の役者人生になくてはならなかった先輩達と後輩達との贅沢な時間、阪本さん、ありがとう。

■江口洋介のコメント
ベテラン俳優石橋蓮司さんと阪本順治監督という強力なコンビがタッグを組んだ手作りな映画です。
昭和の不器用な大人達の本気の喜劇作品に参加でき、特別な時間になりました!
是非、映画館で楽しんで下さい!!

■妻夫木聡のコメント
約11年ぶりの阪本監督からのオファーに歓喜。石橋蓮司さんを始め、錚々たるメンバーの中に加えて頂けてとても幸せでした。どんな役にも愛情たっぷり命を吹き込んでくれる阪本監督に底知れぬ映画愛を感じました。ハードボイルドな石橋蓮司さんのたまに見せるキュートさが最高です。是非、劇場で観て頂きたいです

■新崎人生のコメント
大物俳優ばかりで、まさに世界中の怪物レスラー達に囲まれたバトルロイヤルのような凄い現場でした。

■井上真央のコメント
阪本組に参加することはひとつの夢でした。石橋蓮司さんを中心に、全力で楽しんでいる先輩たちの輪の中へ、ほんの少しの時間でもご一緒できたことを幸せに思います。

■柄本明のコメント
出なければいけない映画でした。

■寛 一 郎のコメント
古き良き時代の人間、そして映画。
この作品に一年前参加できたことで今の自分があるし、今の時勢に戦って行こうと勇気をくれる作品でした。
石橋蓮司最高!

■前田亜季のコメント
石橋さんと岸部さん、お2人との共演シーンでは、佇まい、その背中から滲み出るものって本当にあるんだなぁ、見えるんだなぁ、と感じるとても幸せな撮影時間でした。こんな可愛らしい魅力有るにんげんになれたらな、、と。憧れる世界が映画の中にありました。私はニヤつきながら終始みていました。是非ご覧頂きたいです。

■渋川清彦のコメント
石橋蓮司さんの息子役をやらせてもらった「半世界」に続き二度目の阪本組。
40半ばにさしかかった自分は、今や現場で年上になりつつある立場が増えてきましたが、今回の阪本組の現場では、自分が若輩者という立場でありがたく演らせて頂きました。石橋蓮司さんの背中をみて、生きてきた道、懐の深さを勝手に学ばさせてもらっています。

■小野武彦のコメント
映画は石橋蓮司さん、阪本順治監督、原田芳雄さんが大好きな人達が集まって創られたとてもとても贅沢な作品です。意外な人達が意外なところに。お楽しみ下さい!!

■柄本佑のコメント
蓮司さん主演で阪本監督が新作を撮ると聞いたんですが、「歩行者とかでもいいので、何とか出れませんかね、、、」なんて社長に相談したのは初めてのことです。何故って、超絶大好きな蓮司さんの主演作にワンカットも自分が出てないなんて悔し過ぎると思ったからです。しかも阪本組ですよっ。禁じ手を使い出させていただきました、、、しかし!出れて本当に嬉しかった!最高!