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綾野剛と北川景子がバディ、中山七里『ドクター・デスの遺産』が実写化

2020年01月28日 13:01  CINRA.NET

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北川景子と綾野剛 ©2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会
映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』が11月から全国公開される。

同作は、中山七里の小説『ドクター・デスの遺産』もとにしたクライムサスペンス。終末期の患者を襲う連続不審死事件の捜査に乗り出す刑事・犬養隼人と高千穂明日香は、やがて依頼を受けて患者を安楽死させる「ドクター・デス」と呼ばれる医者の存在に辿り着くが、重度の腎臓病に苦しむ犬養の娘・沙耶香が「ドクター・デス」に安楽死の依頼をしてしまうというあらすじだ。

主演を務めるのは綾野剛。警視庁捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人役を演じる。犬養のバディで、冷静沈着な刑事・高千穂明日香役に北川景子がキャスティング。『神様のカルテ』シリーズの深川栄洋がメガホンを取った。撮影は昨年7月から8月にかけて行なわれ、現在編集中とのこと。

■綾野剛のコメント
禁断の題材にとうとう触れてしまった思いでなりません。
撮影中もこの作品の強度に耐えうる表現ができているのか?と自問自答の日々でした。しかし、そこで大きな支えとなり現場を包み込んでくれたのが初バディである北川景子さん。2度目の共演ですが、本当に頼もしく、常にブレない芯の強さと清らかさがあります。
深川監督、各部署スタッフ、キャストと共に、新境地に立つ事ができました。
お届けできる日が今から楽しみです。

■北川景子のコメント
「お父さんが悪いお医者さんに殺された」という男の子からの通報をきっかけに、二人の捜査一課コンビが連続殺人犯を追いかけることとなります。
最後まで誰が犯人なのかわからない緊張感と、私たちが犯人像に辿り着くまでのもどかしさ、焦燥感をお客様に感じていただけるように撮影していきました。
事件を追えば追うほど、犬養、高千穂それぞれが「命の尊厳とは何か、安楽死は善か悪か」と悩み翻弄されていくので、その感情を細かく丁寧に演じられるよう取り組みました。
アクションも少しあるので、かっこよく、暑い夏に負けないように(熱中症にもなりましたが)がんばりました。
綾野さんとは2度目の共演ですが、2人1組でずっと動く役は初めてです。
綾野さんは常に役と向き合っておられる熱い方です。犬養が一つのことに集中した時に醸し出す殺気や、こうと決めたら一直線に突き進んでいく勢いは綾野さんなのか犬養さんなのか、分からないほどでした。
私は部下でありながら、そんな綾野さん演じられる犬養を冷静に、時々呆れながら、時々乱暴に扱いながら見守る役です。手のひらで転がしていると言っても過言ではありません。
現場でも気がつけば綾野さんをずっと観察していました。綾野さんは思いつきでいろんなことをお芝居に取り入れたり、好奇心旺盛な子どものような一面があると今回初めて気がつきました。そんな綾野さんを後輩ながら微笑ましく見守ってきた夏でした。
私たち凸凹コンビをどうぞ楽しみにしていてください。

■深川栄洋監督のコメント
心掛けたのは最後まで振り落とされないように舵を握り続けること。プロデューサーと目指したのはエンターテインメントとして、ある社会問題と向き合うこと。ともすれば深く入り込みすぎて、自分の立っている場所が分からなくなるような作品です。誰もが人生のどこかで必ず向き合わなくてはならないテーマを綾野さん北川さんとともに悩み尽くした作品となりました。二人はいいコンビです。綾野さんは北川さんのことを、北川さんは綾野さんのことを僕に教えてくれました。二人は全く違う考え方を持った役者ですが、二人とも強烈な役者バカだと思います。もちろんそういう僕も映画バカですが……、子役オーディションに参加して子役の為に熱演していた綾野さんと、アクションで綾野さんに本気の蹴りを見舞う北川さんの熱を感じに劇場に来てください。

■プロデューサーのコメント
中山七里先生の原作を読んだ当初から、「今、映像化すべき作品だ!」と思いつつも、「この題材を扱いながら映画としてエンターテインメントにするには?」というところで頭を抱えていました。その懸念を吹き飛ばしてくれたのが綾野さんと北川さんのバディでした。綾野さん演じる犬養という男は、法を守る立場からドクター・デスを追うものの安楽死に翻弄されていくという非常に複雑な役です。綾野さんは、そんな犬養に真っ向から向き合い「綾野剛なのか犬養隼人なのか」わからなくなるほど狂気の芝居を見せてくれました。北川さん演じる高千穂は、そんな犬養を冷静に理解し、叱咤し、支えていく役ですが、圧倒的な華やかさと、観る人を瞬時に引き込む芝居で、綾野さんの犬養隼人を受け止めてくれました。この二人のバディのおかげで、難解な題材に負けない、最高のクライム・サスペンスが出来上がったと予感しています。是非劇場で御覧ください。