岩井俊二監督・脚本・原作・編集・音楽の映画『チィファの手紙』が今秋に日本公開される。
岩井俊二監督にとって初の中国映画となる『チィファの手紙』は、現在公開中の映画『ラストレター』と同じく自身の小説『ラストレター』が原作。亡くなった姉の同窓会に参加した妹のチィファが、姉本人と勘違いされたうえ、初恋相手の先輩チュアンと再会し、姉のふりをして文通を始めるというあらすじだ。原題は『你好,之華』。
チィファ役にジョウ・シュン、チュアン役にチン・ハオがキャスティング。撮影監督は『ラストレター』で撮影を担当した神戸千木、プロデューサーはピーター・チャンが務めた。2018年に中国で公開された『チィファの手紙』は『第55回金馬奨』最優秀主演女優賞、助演女優賞、脚本賞の3部門にノミネート。
■岩井俊二監督のコメント
僕自身初めての中国映画であるということ。みずからの原案を複数の国で撮影するということ。
なかなか挑戦的なプロジェクトで実現に相当な時間もかかりましたが、無事完走出来て、改めて振り返るとすべてが忘れ難い思い出です。撮影は素晴らしい俳優たちとスタッフに恵まれ、幸福な時間でした。