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世界の職場で"嫌われている"業務ランキング1位は「データ入力」、2位に「メールの返信」

2020年01月28日 12:50  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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オートメーション・エニウェア・ジャパンは1月28日、「世界で最も『嫌われている』オフィス業務」に関する調査結果を発表した。調査は2019年に実施し、日本を含む11か国のオフィスで働く従業員を対象に1万500件のインタビューを実施した。

世界中の従業員から最も嫌われている業務は、コンピュータなどのデバイスにマニュアルでデータを入力する「一般的なデータ入力」(20%)だった。僅差で「Eメールの返信・整理」「デジタル文書の整理(文書やスプレッドシート、画像、PDFなどを正しいフォルダへ保存する業務)」(同19%)が続く。

同社は「このような業務は、従業員が『日常的に最も多くの時間を費やす』管理業務のトップ3にも選ばれています」とコメントしている。

デジタル管理業務について「全体的な生産性を低下させる」が6割超

日本の回答を見ると、嫌われている業務1位は「経費の処理」(20%)。2位以降、「デジタル文書の整理」(18%)、「Eメールの返信・整理」「予算管理」(同17%)、「一般的なデータ入力」(16%)と続く。他国と比べて「予算管理」が目立っている。

また、日本の従業員は1日平均2時間以上、本来の業務とは異なる"手作業の反復的なPC業務"に費やしていることが明らかになった。

世界中で同業務に費やしている時間が最も多い業界は「官公庁・機関」(3.51時間)。次いで、「ヘルスケア」(3.45時間)、「人事・採用」(3.3時間)、「小売り」「法律」(3.13時間)、「物流」(3.08時間)、「銀行・金融」「エネルギー・資源」(2.99時間)などが続く。

これらのデジタル管理業務についてどのように感じているかを聞くと、「全体的な生産性を低下させる」(64%)、「本業の妨げとなる」(51%)という。またほぼ半数が、「退屈である」(47%)、「自分のスキルが十分に活用されていない」(48%)と答えている。

日本の従業員の"時間が生まれたらやりたいこと"「休息とワークライフバランス」

反復的な業務管理について、同社は「従業員の私生活での幸福度にも影響を与えます」と指摘。調査に答えた従業員のほぼ半数が「単純なデジタル管理業務のために、定時に退社できないことが多い」(49%)と回答している。私生活にも影響が及んでいるようだ。

男女別に見ると、「なかなか定時に退社できない」と答えている割合は、男性(54%)が女性(43%)を大きく上回っている。一方、デジタル管理業務に費やす時間は女性(1日あたり3.4時間)が男性(2.8時間)を上回っている。

本来の業務ではないデジタル業務について「変革によって幸福度が増す」(88%)、「自動化で排除するべきである」(85%)と回答した人がほとんどだ。

日本の回答者も「反復業務を自動化するテクノロジーに対する企業の投資を強化してほしい」と考えている人が52%となった。自動化によって時間が生まれたらやりたいこと1位は「休息とワークライフバランスに割きたい」(39%)で、次いで「新たなスキルの習得」「現在の職務でのパフォーマンス向上」(34%)となった。