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スタジオコロリド新作『泣きたい私は猫をかぶる』公開へ 志田未来と花江夏樹がW主演、脚本は岡田麿里

2020年01月28日 08:02  リアルサウンド

リアルサウンド

『泣きたい私は猫をかぶる』(c) 2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会

 スタジオコロリドの長編アニメーション映画第2弾『泣きたい私は猫をかぶる』が6月5日に公開されることが決定し、ティザービジュアルと特報映像が公開された。


参考:映像はこちら


 本作は、『ペンギン・ハイウェイ』で第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、ファンタジア国際映画祭今敏賞(ベストアニメーション賞)を受賞したスタジオコロリドの最新作。


 クラスで「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれるちょっと変わった中学2年生の笹木美代は、まっすぐで熱烈な恋に落ちている。思いを寄せるクラスメイトの日之出賢人に毎日果敢にアタックを続けるが、全く相手にされない。それでもめげずにアタックを続ける彼女には、誰にも言えないとっておきの秘密があった。


 W監督を務めるのは、『美少女戦士セーラームーン』シリーズ、『ケロロ軍曹』シリーズなども手掛けた佐藤順一と、スタジオジブリで『千と千尋の神隠し』に携わった柴山智隆。脚本は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』『空の青さを知る人よ』の岡田麿里が担当する。


 主人公のムゲを演じるのは、キャリア20年目を迎えた志田未来。映画やドラマのみならず、『借りぐらしのアリエッティ』『風立ちぬ』などスタジオジブリの長編アニメーション映画で声優としても活躍している。今回演じるムゲについては「自分の気持ちを素直に出す明るくまっすぐな女の子です。ただ、思春期ならではの幼さやギャップも見られますが、その全てがムゲの魅力だと思います」とコメント。さらに、ムゲが変身する猫「太郎」の“鳴き声”も映画全編にわたって志田が演じており、特報でもその姿が明かされている。


 もう一人の主人公である日之出賢人役を演じるのは、花江夏樹。『週刊少年ジャンプ』にて連載中の『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎役や、『東京喰種 トーキョグール』のアニメシリーズで主人公・金木研/佐々木琲世役を演じる人気声優だ。日之出賢人については「思っていることを全面に出せない男の子。そこから意思がだんだん変わっていって、一人の少年から青年みたいな気持ちに移りかわっていくところが魅力的だなっていう風に思います」と語っている。


 ティザービジュアルでは、お面をかざしどこか切なげな表情を見せるムゲの姿が切り取られている。あわせて公開された特報映像では、猫のお面を持って落ちていく“ムゲ”の姿が。とあることから猫に変身できる不思議なお面を手にしたムゲは、猫になって大好きなクラスメイト・日之出のところへ会いに行くことに。猫の姿だと一心に愛でてくれる日之出に対して幸せな気持ちを募らせていくムゲは、日之出の部屋まで会いに行ったり、胸に飛び込んだりと愛情を全身で表現する。


■志田未来(ムゲ/笹木美代、猫/太郎役)コメント
●出演が決まった際の感想
今回、ムゲ役をやらせていただけると聞いて、びっくりしました。
さらに花江さんとご一緒させていただけるということで、すごくプレッシャーも感じましたが、本当に嬉しかったです。


●演じたキャラクター“ムゲ”について
本当に明るくて、まっすぐな女の子だなと思いました。今時珍しいくらい自分の気持ちを素直に出す子なので、観ていてすごく気持ちのいい子です。ただ、周囲からの愛に気づけていない幼い部分があったり、学校などで見せる外の顔と自分の部屋にいる時に見せる内の顔にギャップも見られます。
そんなムゲの全てが魅力的に描かれていると思いました。


●観客へのメッセージ
この作品は、一歩踏み出す勇気をあたえてくれる作品になっていると思います。ムゲが猫になった姿もとっても可愛いらしいので、是非楽しみにしていてください。


■花江夏樹(日之出賢人役)コメント
●出演が決まった際の感想
すごく雰囲気がいい作品というか、日常をきりとっているんですけど、すごくファンタジーがあって、そこの絶妙な感じがすごく素敵な作品だなと思いました。結構猫が出てくるんですけど、僕すごい猫がめちゃくちゃ好きなので、これは運命的な作品かなと思いまして、すごく演じられるのが楽しみでしたし、志田さんとこうして共演することもすごく光栄だなって思いました。


●演じたキャラクター“日之出”について
日之出は思っていることを全面に出せない男の子で、将来の夢とかこれから先の未来をどう進んでいくかって、まだ決めかねている。中学生らしいといえばらしいんですけど、ムゲから日之出に向けられた気持ちに、なかなか気づいてあげられなかったりとか。そういうちょっと思春期真っただ中の、男の子だなと、思います。そこが彼の良さでもあるのですが、そこからどう気持ちが変わっていくかとか、意思がだんだんかわっていって、一人の少年からだんだん青年みたいな気持ちに移りかわっていくところが、魅力的だなっていう風に思います。


●観ていただく方へのメッセージ
この作品には、コミュニケーションをするときに、あと一言言えたらどれだけ楽になれるかという、誰にでもある気持ちやメッセージが込められています。日常をきりとったきれいな映像の中で、猫の世界に行ったり、猫になってしまったりという現実離れしたファンタジーの要素も加わったすごく面白い作品なので、是非楽しみにしていてください。


■監督:佐藤順一 コメント
もし猫だったらもっと楽に生きられるかもしれない。まわりにあわせて自分の心にふたをしたり元気なふりをしたり、笑顔をはりつけたりしなくていいから。うまくやれなくて波立つ心を絶えず隠して陽気にふるまう少女を志田未来さん、波立つ心を自ら押さえつける少年を花江夏樹さんが、自然さとヒリヒリした痛みが同居する二人を鮮やかに演じてくれました。


■監督:柴山智隆 コメント
「ムゲと日之出と猫たちを、煙突の立ち並ぶこの街にありありと描きたい。まだ見ぬ”となりの世界”も」 佐藤監督をはじめ、信頼できるスタッフと試行錯誤しながら少しずつ積み上げていく作業は面白く、スリリングな毎日でした。 ムゲたちが生きる世界と時間を少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。


■脚本:岡田麿里 コメント
佐藤監督の匠の技と、柴山監督の作品への深い愛情、スタッフひとりひとりの日々の情熱により、どこか懐かしい作品が生まれました。主人公のムゲというあだ名は、無限大謎人間の略です。謎の多い状況のなか、謎と思われているムゲの成長を、劇場でご覧いただけたら幸いです。


(リアルサウンド編集部)