このほどエリザベス女王が、ウィリアム王子を「スコットランド教会全国集会国王代理」に任命したことをバッキンガム宮殿が発表した。英紙はこのたびの任命を「“未来の国王”としての準備の一環」であると報じている。
バッキンガム宮殿は現地時間25日、声明を通じてウィリアム王子が「スコットランド教会全国集会国王代理」(Lord High Commissioner to the General Assembly of the Church of Scotland)に任命されたと発表した。
「スコットランド教会全国集会国王代理」は毎年エリザベス女王により任命され、君主の代理として集会に出席し開会・閉会の辞を述べたり、集会の内容を女王に直接報告する任務を司る。また年間を通じて複数の式典行事の開催も担うという。
この度のエリザベス女王による任命は、ウィリアム王子の“未来の国王”としての準備の一環であると捉えられているようで、英紙『Daily Express』の王室記者リチャード・パーマー氏は自身のTwitterで「名誉ある任命であると同時に、未来の国王としてのさらなる準備でもある」とツイートしている。同紙ではさらに、英国民の多くはチャールズ皇太子よりもウィリアム王子が次期国王の座に就くことを望んでおり、世論調査会社「ComRes」では「45%が“一世代飛び越えるべき”」と答えているとも報じている。パーマー氏のTwitterをはじめ、ネット上ではこのたびの任命について
「おめでとう、ウィリアム!」
「エリザベス女王による素晴らしい人選」
「ウィリアム以外の適任者はいない」
といったポジティブな書き込みが多数見受けられた。
英王室は昨年11月より、エリザベス女王の次男アンドルー王子の買春疑惑による公務見合わせやヘンリー王子・メーガン妃夫妻の王室からの離脱など前代未聞の危機が続いているが、そんな不安定な状態のなかにあっても二人三脚でしっかりと公務をこなすウィリアム王子・キャサリン妃夫妻の姿には称賛が集まっていたところだった。
英国政府主催のイベント「英・アフリカ投資サミット」が開催された現地時間20日には、ウィリアム王子がキャサリン妃とともにサミット後のレセプションパーティでホストを務め、バッキンガム宮殿に集った来賓を温かくもてなす姿に大きな注目が集まった。
ちなみにこの日のサミットには次男ヘンリー王子も出席していたが、のちに開催されたレセプションに王子が姿を現わすことはなかった。王子は同日夜の便で、メーガン妃と愛息アーチーくんの待つカナダへと飛び立ったのである。皮肉にも初ホストを務めウィリアム王子夫妻が大きく株を上げたこの日が、ヘンリー王子にとっては「カナダ出発前、英国での最後の公務」となってしまったのであった。
画像は『The Royal Family 2019年6月21日付Instagram「Happy Birthday to The Duke of Cambridge!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)