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志村けん×菅田将暉が二人一役に 原田マハ原作『キネマの神様』、山田洋次監督で映画化決定

2020年01月25日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2020「キネマの神様」製作委員会

 松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』の製作が決定。監督を山田洋次、主演を志村けんと菅田将暉が務めることが発表された。


参考:菅田将暉はなぜ重宝されるのか? 大作映画とミニシアター系映画、2つの活動で培われた演技力


 本作は、原田マハの同名小説を映画化したヒューマンドラマ。原田が自身の家族、経験をもとに書きあげた思い入れ深い小説を、山田監督が松竹らしい“家族”をテーマにした映画作品へと昇華する。


 無類のギャンブル好きなゴウは、妻・淑子や家族に見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」。行きつけの名画座の館主・テラシンとゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウたちは、時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウとテラシンがともに食堂の娘へ恋心を抱き、運命の歯車は狂い始める……。


 主人公ゴウを志村、若き日のゴウを菅田が二人一役で演じる。志村は、1999年の『鉄道員』以来21年ぶりの映画出演で、初主演となる。また、ゴウの妻・淑子を宮本信子、若き日のゴウが恋する食堂の娘を永野芽郁が演じる。


 情報発表にともない、出演者、山田監督より下記のコメントが寄せられた。


■コメント
●志村けん(ゴウ役)
僕が映画に出演させていただくのは人生で2度目で、
前回から約20年ぶりになります。
松竹映画100周年という節目の作品に選んでもらい光栄な事だと思っております。
ありがとうございます。山田洋次監督の作品もたくさん見ていましたので、
緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています。


●菅田将暉(若き日のゴウ役)
今回このような素敵な座組に呼んで頂けたこと心から感謝しています。
山田洋次監督のもと、キネマの神様が微笑んでくれるよう丁寧に紡いでいきたい
と思います。脚本を読みながら、体が熱くなりました。
この世界に入って良かった。そんな風に思いました。
撮影所と映画と映画館とそこにいる人たち。
この優しい情熱がどうか届きますように。宜しくお願いします。


●永野芽郁(食堂の娘役)
松竹映画100周年記念作品である本作に山田組の一員として出演できる事、
とても光栄に思います。
山田洋次監督が生みだす温かい世界に自分が存在できる喜びと、
緊張感で今から撮影が待ち遠しいです。
菅田さんは3回目の共演ですが、今までとは違う関係性の役どころなので
どんな空気が生まれるのか、とても楽しみです。
大先輩方とご一緒して沢山のことを吸収できるように精一杯頑張りたいと思います。


●宮本信子(淑子役)
約50年ぶりの山田組となります。
山田洋次監督が手がける「キネマの神様」という、この上なく
素晴らしいタイトルを持った作品に参加出来ることを嬉しく思っています。
志村けんさんとご一緒するのは初めてなので、とても楽しみにしております。
映画を愛するお客様に届けられるよう撮影に臨んでまいります。


●山田洋次(監督)
その昔、映画が娯楽の王座を占め、また日本映画が世界中の関心と尊敬を集めていた黄金時代があった。あの頃の撮影所はまさに夢の工場として活気に溢れていて、通俗娯楽映画から映画史に残る芸術作品まで続々と作られていた。
この時代に華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、映画製作百年の歴史を持つ松竹を舞台としてドラマチックに描きたい。


(リアルサウンド編集部)