腰張り、産後体型、ぽっこり下腹......三越伊勢丹EC限定ブランド「アームインアーム」が体型の悩みに特化した服発売

三越伊勢丹がEC限定で展開しているSPAブランド「アームインアーム（arm in arm）」で、クラウドファンディングサイト「マクアケ（Makuake）」と協業したプロジェクトを始動する。座談会を通じてユーザーから得た意見を反映したアイテム10型を、クラウドファンディング方式で発売。余剰生産を減らし、サステナブルな生産・販売の基盤を強化するという。
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　アームインアームは、三越伊勢丹ホールディングスのデジタル領域において「新世代の百貨店」を目指すための事業として2019年春夏シーズンにスタート。「あなたとわたしとみんなでつくるもうひとつの三越伊勢丹」をテーマに、インスタグラムの「アンケート機能」や座談会から、ユーザーが欲しいアイテムや欲しいと思うデザインについて意見を募り、商品企画に反映している。生産面ではビッグデータを活用した売れ筋アイテムの分析や3Dサンプルシステムを導入し、大量生産・大量廃棄の削減を意識。今回のプロジェクトは、顧客の欲しいものを要望のある数だけ生産することで、サステナブルの実現にこれまで以上に貢献するために企画したという。
　マクアケとの協業のために、ユーザーと約30回以上の座談会や試着会を実施。服を選ぶ上での悩みや欲しいアイテムについてヒアリングし、胸が大きくてもボタンの隙間が開きにくいブラウスや、反対に胸が小さくても華やかな印象の胸元に見せるボウタイ付きのブラウス、腰の張りが気になる人向けに深めのタックで縦のラインを強調したテーパードパンツ、産後の体型の変化を隠し、胸からウエストあたりまで開くファスナーで授乳がしやすいワンピースなど10型をデザインした。通常ラインと同様に全てのアイテムで、イージーケアを可能にしている。価格帯は税別5,000円～1万円を予定。2月上旬から下旬にかけて3段階に分けて注文を受け付け、4月から順次発送する。クラウドファンディングの受付期間中に、商品の試着会を開催する予定だという。
　生産面では、衣服生産プラットフォーム「シタテル（sitateru）」を展開するシタテル社と繊維商社のアミアズとも協業。小ロットの生産に加えて生産サイクルの効率化を図ったことで、クラウドファンディングでの販売が可能になったという。アームインアームでは今後も通常ラインは継続させながら、クラウドファンディングなどを活用して受注生産に近い形での企画を並行して実施する予定だ。
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