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ビビ、恋愛観において凌との決定的な“ズレ”が発覚? 『テラスハウス』第29話未公開映像

2020年01月24日 18:31  リアルサウンド

リアルサウンド

『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

 Netflixで配信されているリアリティーショー『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』。1月14日にYouTubeにアップされた未公開映像には、ビビがトパスにダイニングで恋愛相談している姿が収められていた。


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「諦めるなんて、言わないでよ」


 凌への想いが日に日に募っていくビビと花。それは、“三角関係が激化”という表現だとややニュアンスが異なるように感じる。凌を巡ってビビと花が争っている訳ではなく、それぞれが意中の彼、そして自分自身と戦っているように見えるからだ。


 ビビ(26TH WEEK加入)と花(20TH WEEK本編加入)は共に、入居してすぐに凌に一目惚れし、それぞれが積極的にアプローチを仕掛けてきた。だが、彼女たちの恋はなかなか思うように進展せず、未だに明確な“答え”がもらえないまま。まさにいま、宙ぶらりんな状態が続いている。ビビも花もスタートダッシュをきって以降、ずっとアクセル全開で走り続けているため、そろそろ代償である疲れが出始めてきた。凌とのこの煮え切らない関係に、二人とも気が急き、空回りしていく。頭の中でいろいろと考えすぎてしまい、身動きが取れない状態まで追い詰められつつあるのだ。


 凌が花に対して気持ちが全くないことは当事者以外はおそらく察しているが、ビビの場合は実に判断が難しい。というのも、凌はビビとは所々で“しぐれ”つつも、明確な言動には決して移さないからだ。側から見ていて「キス! ここはキス!」「この雰囲気は絶対に告白! 言っちゃえ!」と思うシーンでも、頑なに動かない。何事もなかったかのように、そのまま時間だけが過ぎ去っていく。ビビにとっては、期待値が上がっては、毎回肩透かしを食らってしまい、モヤモヤした気持ちだけがただ募っていくばかりの日々。花も花で若干の希望は胸に抱きつつも、この恋にけじめをつけるためにと、いざ凌に告白しようと決心するも、それすらさせてもらえないため、どうすることもできない。


 このじれったい現状に嫌気がさしてきたのは、おそらく彼女たちだけではないはず。スタジオメンバーを含む視聴者もまた「凌さん、もうそろそろはっきりしてくれ……」と感じているのではないだろうか。


 そんな中、29TH WEEK本編(“About Love”)と30TH WEEK本編(“Not Guilty”)から、彼女たちに対する凌の本音が見えてきた。花がいないところではっきりと「(花ちゃんには)好意を持っていない」「興味ない」と言い切り、一方でビビに対しては「めちゃめちゃ綺麗だと思うし、話ができる。いいなって思うけど……遠距離恋愛なんて俺、する気いまは全然起きない。仮にもし『じゃあ、私日本に残る』っていうのも、俺は違うと思うし……」と口ごもっていた。つまり、どちらの好意に対しても、凌が現状で出している答えは「NO」ということになる。“愛について”自分なりに考えた結果、凌はビビに手を出さなかったのだろう。惹かれるが、責任は取れないからこそ、客観的に見て“無罪”と判断されるであろうスタンスを貫く。


 そんな凌が抱える想いをまだ知らないビビは、29th WEEKの未公開映像“Don’t Say That Sad”で、トパスに恋愛相談を持ちかけていた。29th WEEK本編で凌が語っていた「俺はバスケを第一に考えるから(恋愛との)両立は難しい」という言葉が胸に刺さったビビ。相当ショックだったのか、トパスに「とりあえず一旦、(凌のことを)諦めます」と宣言し、「(人生において第一優先はバスケと言い切る凌のことを)すごく尊敬してるし、すごいなと思う。けど、それと同時にちょっと寂しいじゃん? だから、私も恋愛とかよりも凌のバスケみたいに自分の女優になる夢をもっと優先しようかな」と呟いていた。


 それに対して「どう思う?」と尋ねられたトパスは、「俺はまだ早いと思うよ、諦めるの。逆になんでこの状態で諦められるの? まだ何もしてないのに」と意見する。珍しく弱腰のビビに、泣きながら「ヤダ……。悲しいじゃん」と訴えかけるトパス。最後まで、“そんな悲しいこと言うなよ”とビビを励まし続けた。自分のために泣いてくれたトパスの優しさに驚きつつも、「マジ大好き!」と思わず笑顔になるビビ。この「諦めるな」というトパスの言葉が、ビビには今後どう響いていくのだろうか。


 またこの未公開映像には、気になる点が一つある。初めからパズルのピースがハマったかのように意気投合していた凌とビビだが、“決定的な違い”が映し出されていたからだ。


 「俺は自分の夢が一番大事で、仮に相手が自分の夢を諦めてまで、そんなのされても(俺についてくるって言っても)、『それは違うんじゃないかな』って思っちゃう」という価値観を持っている凌。だが、ビビは「私はすごく極端だよね。100パーセントか0か。だから好きになるんだったら、もうその人が私の人生の中心になって、すべてその人のためにやる、みたいな。それが別に夢を諦めても何してもっていう感じになるから。だけど多分、心のどこかで、向こうも同じ気持ちでいてほしい。気持ちだけでも、別に何も諦めなくてもいいんだけど」と自身の恋愛観を述べている。


 この世に価値観がすべて一致する人など、おそらくいない。だが、恋愛においては、絶対に押さえておかないといけない価値観はあるように思う。たとえ恋人であっても自分も相手も己を中心に生きるべきという考えの凌と、恋人なら気持ちだけでも自分より相手を大切に想ってほしいと願うビビ。この“ズレ”は非常に大きいのではないだろうか。


 凌が出した答えに、スタジオでは「他(テラスハウスの外)に好きな女がいるパターン」という指摘もあったが、真実はいかに。バスケを言い訳にしないで、凌にはビビと花それぞれにしっかりと向き合ってほしいとついつい思ってしまう。「傷つけたくない」と口癖のようにぼやく凌だが、恋愛感情が生まれた以上は、全く傷つかないという選択肢はどう足掻いてもないのだから。(文=朝陽空)