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作家との交流が楽しい!京都アートフェア

2020年01月24日 10:02  オズモール

オズモール

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◆市内9カ所で関連イベントも!京都で2月29日~3月1日に「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020」開催

47都道府県では、まだ知らなかったローカルのいいものに出会えるイベントがたくさん。ここでは日本有数のお祭りから地元の人と触れ合える小さな催しものまで、次の旅のヒントにしたいイベントを編集部がご案内。今回は、2020年2月29日(土)と3月1日(日)の2日間、京都で開催される「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020」と2月初旬から始まる関連イベントをご紹介します。観光だけでなく、ユニークなアートにも出会える充実の京都旅を!


◆出品作家60組以上!作家とのコミュニケーションでアートへの理解を深める絶好の機会に

糸を使いさまざまな世界観を表現するなど国内外で人気の塩田千春もアドバイザリーボードのひとり
3回目となる「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020」は、若手アーティストがメインとなるアートフェア。2020年2月29日(土)と3月1日(日)の2日間、京都市内にある京都府京都文化博物館・別館と京都新聞ビル地下1階の2カ所で開催される。過去2回に続き、ディレクターは現代美術家の椿昇。アドバイザリーボードには、名和晃平、塩田千春、加藤泉らをはじめ、第一線で活躍するアーティスト19名が参加し、若手アーティストを推薦。彼らの推薦と公募で選ばれた48組が参加する。アドバイザリーボードとゲスト作家を合わせると、60組以上のアーティストが集結する。



左から、「touch」/赤羽史亮・作、「18_5」/前田紗希・作
出品するのは、ペインティング、立体、写真から、映像、インスタレーション、パフォーマンスまで多彩なジャンルにわたる注目の若手作家たち。さらにアドバイザリーボードからの応援出品や写真家として人気の写真家で旅人として人気のアレックス・ムートン(Alex Mouton)のゲスト参加も予定されており、実に幅広いジャンルの作品が一堂に会する。
その展示方法も斬新で、ブースなどに区切られておらず、会場全体をひとつの空間としてそれぞれの作品が展示・販売される。足を踏み入れると、そこは想像を超える展示空間。これまでのアートフェアの枠を超えた新しいアートイベントといえそう。



作者であるアーティストが自ら作品の解説をしてくれ、コミュニケーションできるのもこのフェアの魅力 ※写真は前回の開催より
さらに同フェアで注目すべきは、作品についてアーティスト自らが解説してくれること。アーティストと観客のコミュニケーションにより活気づく会場を回遊しながら、気になる作品があったら立ち止まり、気軽に尋ねてみて。コンセプトや制作時のエピソードなど、普段聞けない制作秘話を作者本人から聞くことで、作品がますます身近に感じられるはず。
また、同フェアには、著名なコレクターや国内外の美術館やギャラリストからアート鑑賞初心者からまで、さまざまな人たちが訪れるのだそう。お手頃なものだと1?2万円台で手に入る作品もあるというから、家でアートを楽しみたいけど、まだ買ったことがないという人は、この機会に足を運んでみては。



会場のひとつ、京都府京都文化博物館・別館は国の重要文化財
ふたつの会場は、いずれも非日常を感じさせてくれる異空間。京都府京都文化博物館・別館(旧日本銀行京都支店)は、東京駅で知られる建築家・辰野金吾とその弟子、長野宇平治が設計した明治時代の洋風建築。この重厚感ある赤レンガ造りの建物は、国の重要文化財にも指定されている。そんな空間で数々のアートに触れることができるのも魅力的だ。
一方の京都新聞ビル地下1階はもともと印刷工場があった場所。工場ならではの無機質な空間の中で多彩なアートを体験するワクワク感は、きっとほかでは味わえない。
ふたつの会場は徒歩15分ほどの距離にあるので、ひと息入れたくなったら、京都の街をぶらりと散歩感覚で移動するのもおすすめ。



左から時計回りに、企画展「スーパーマーケット“アルター”市場」「知らないかたち」「From one stroke2」「Wunderkammer」に出品される作品の一部
さらに、同フェア開催にともない、市内全9カ所の飲食店や宿泊施設などで作品が展示・販売される関連イベント「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020:BLOWBALL」にもご注目を。こちらはメインの2日間前後にも行われ、アートだけでなくプラスアルファのお楽しみが待っている。創業から160年以上の歴史ある「下鴨茶寮」では、料理やもてなしを通じて京都独自の文化や美しさを体感したり、築約100年の町屋をリノベーションした「スプリングバレーブルワリー京都 中庭・洋館」では、“和クラフト”のビールと料理を堪能したり。また、明治初期に建造された築約140年の「庵町家ステイ 筋屋町町家」や展覧会場に宿泊する感覚で美術に触れられる「KYOTO ART HOSTEL kumagusuku」では、特別な宿泊体験ができるはず。そのほか、さまざまな会場があるので、日程や作品など、詳細はホームページで。この機会に、京都の新たな魅力を探る旅に出かけてみては。