2020年01月23日 11:32 gooランキング
1位は『千と千尋の神隠し』!
1位に選ばれた『千と千尋の神隠し』は、両親と共に異界へ迷い込んだ少女・千尋がさまざまな異界の住人と出会い、成長を遂げていく姿が生き生きと描かれている作品です。どこかユーモラスな神々のたたずまいや、次々と出てくるおいしそうな「ジブリ飯」の数々。そして各地の温泉宿をモデルにしたという美しい湯屋のデザイン。作品の魅力を挙げればきりがありませんが、観客の心を捉えたのは「ここではないどこか」でありながら身近に感じるオリエンタルな世界観なのかもしれませんね。2位は『天空の城ラピュタ』!
2位には、スタジオジブリ設立後初の作品として1986年に公開され、30年以上も多くの人に愛されてきた『天空の城ラピュタ』が続きました。空から降ってきた謎多き少女シータと機械工の少年パズーが、絶大な力を秘めた飛行石と天空に浮かぶ帝国「ラピュタ」を巡って冒険を繰り広げる本作。宮崎駿監督が得意とするボーイ・ミーツ・ガールのお手本ともいうべきストーリーが魅力的なのはもちろんですが、ウェールズをモデルにしたと言われる美しい石造りの町並みや蒸気機関で動作する乗り物、本来はその時代に存在しない未知のテクノロジーなど、いわゆるスチームパンク(19~20世紀ごろのイギリスをモデルとするSFジャンル)作品の特徴を備えた世界観もまた大きな魅力の一つと言えるでしょう。3位は『ハウルの動く城』!
1986年に刊行されたダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説『魔法使いハウルと火の悪魔』。呪いによって老婆の姿となった少女と人を愛せない魔法使いの恋愛模様を描いたこの小説を原作とする『ハウルの動く城』が3位に選ばれました。公開当時は宮崎駿監督としては珍しい恋愛を軸にした作品であることが話題になりましたが、同時に魔法と蒸気機関を融合させた魅力的な世界観も高く評価されました。特に魔法使いハウルが暮らす「動く城」のデザインは世界的に注目を集め、フランスでは宮崎監督を「現代のピカソ」とたたえる新聞もあったのだとか。