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ヒカキン、オーストラリア森林火災で募金呼び掛け「おやつはコアラのマーチで」

2020年01月23日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 YouTuberのヒカキンが1月21日、オーストラリア森林火災の被災地への募金を呼び掛ける動画を投稿した。


(参考:『逃走中』出演のヒカキン、なぜ特番への起用相次ぐ? 日々の「社会貢献活動」から読み解く


 昨年9月から続くオーストラリア史上最悪の森林火災。その被害規模はすさまじく、北海道よりも広い1000万ヘクタールが焼失し 25人あまりの人が亡くなり、5億匹~10億匹の動物が焼け死んでしまったとされている。


 こうした状況に心を痛め、「少しでも何かできることをしたい」と思い立ち、今回の動画を投稿したというヒカキン。動画の中では、「オーストラリア赤十字社」や、野生動物のレスキューをしている「ポート・マッコーリーコアラ病院」といった募金先をいくつか紹介し、さらにはいつものように、実際に自分が募金する姿を通してそのやり方をレクチャーしていた。


 また、ヒカキンは数十個、あるいは数百個にも及ぶコアラのマーチを部屋中に敷き詰めて、「このコアラのマーチを買うだけで、少しでもコアラのためになるよ」と言い、コアラのマーチの箱に刻印されている「コアラ基金マーク」の存在を説明した。コアラ基金は、オーストラリアのコアラ保護・研究機関で、今回の森林火災のために設立されたものではない。しかしヒカキンは、「今後、オーストラリアのコアラに少しでも力になれるのではないか」とした上で、「おやつは、コアラのマーチで」と呼びかけた。


 ヒカキンが繰り返し「拡散してほしい」と呼びかけていたこの動画。CMは一切流れず、収益化もされていない。つまり、「森林火災被災地の力になりたい」という善意のみで投稿されたものなのだ。


 これには、“モノ申す系YouTuber”として、日ごろから同業者に噛みつきまくっているシバターでさえ「感動した」と脱帽。「YouTuberはお金を稼ぐために、どんな動画を上げたらみんなが見るか、それを常日頃考えて動画を作っているわけじゃないですか」とした上で、「でも、ヒカキンはそういう次元じゃないだよな。自分の知名度、拡散力を使って何ができるかを考えている」と絶賛し、「ヒカキンの悪口は言えないし、一切言うのはやめようと思った」と悔い改めていた。


 オーストラリアの森林火災は、日本で大きく報道されているとは言い難い。きっと、ヒカキンの動画を見てはじめて、その被害状況の大きさを知ったという人も少なくないだろう。募金を促すこともさることながら、深刻な自然災害が起こっている事実を広く世間に発信したという意味でも価値のある動画と言え、コメント欄には、「もう日本の誇りだと思います」「同じ日本人として尊敬します」「本当にいい人だなあ….」と称賛のコメントが相次いでいた。