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「渋谷モディ」テナント撤退が相次ぐ、2階フロアはほぼ空きスペースに

2020年01月22日 14:32  Fashionsnap.com

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「渋谷モディ」外観 Image by: FASHIONSNAP.COM
丸井グループの商業施設「渋谷モディ」で、テナントの撤退が相次いでいる。現在31店舗(ポップアップ含む)が営業中で、テナント数で見ると開業当時からおよそ半減している。
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 渋谷モディは旧マルイシティ渋谷を全面改装し、「知的商業空間」をコンセプトに掲げた新商業施設として2015年11月に開業。5~7階フロアに構えるHMVの複合店舗「HMV&BOOKS TOKYO」を核に、「カラオケ・レインボー」や「スターバックスコーヒー」などブック&カルチャーを軸とした約60店舗を誘致した。
 テナントの撤退は昨秋頃から年末にかけて続き、昨年12月には「メルシーボークー、(mercibeaucoup,)」「ジェラート ピケ(gelato pique)」「コスメキッチン(Cosme Kitchen)」など16店舗が閉店したほか、今月に入り「アシックスタイガー(ASICS Tiger)」のコンセプトストア「アシックスタイガー渋谷」が営業を終了。SNS上では、「オニツカタイガー渋谷(Onitsuka Tiger SHIBUYA)」(1階~2階で営業)とイベントスペースを除き、全て空きスペースとなっている2階フロアを撮影した画像が拡散され注目を集めている。
 丸井グループの広報担当者は、テナントの相次ぐ閉店について「契約満了に伴うもの」と説明。また、ポップアップスペースの増設や、複数の小型店舗が出店していた区画に大型店舗を誘致するなど戦略的に常設店舗の数を減らしているという。SNSでは施設の改装および建て替えが噂されているが、担当者は「店づくりについては取引先様との商談などを進めておりますが、具体的な内容については、現時点でお伝えしかねます」とコメントした。
 なお、丸井グループが昨年11月に発表した2020年3月期第2四半期の連結決算によると、売上高は1,254億8,900万円(前年同期比1.8%増)、営業利益は225億7,000万円(同14.1%増)と増収増益を達成。同社は新たな店舗戦略「デジタル・ネイティブ・ストア」の実現を掲げ、直近5年間で百貨店型からショッピングセンター型店舗への転換を進め、近年は「Apple 新宿」などを誘致。賃料収入の増加と店舗運営コストの低減につながったことで小売セグメントでも増益となった。また第2四半期までの結果を踏まえ、昨年5月に発表した通期の業績予想において、売上収益を30億円引き上げ2,620億円(前年比4%増)に修正。小売セグメントの営業利益は130億円(同14%増)の見通しだという。
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■渋谷モディ営業時間:11:00~21:00住所:東京都渋谷区神南1-12-20電話: 03-3464-0101公式サイト