医療法人社団SECは1月20日、仕事とインフルエンザの認識調査の結果を発表した。調査は今年1月、20歳以上の社会人経験者200人を対象に実施。「インフルエンザかもしれない」と感じても、「症状が酷くない場合は出社する」(19%)、「外せない仕事がある場合は出社する」(8%)、「基本的に出社する」(7%)と、3割以上の人が出社している現状が明らかになった。中には、
「体調が悪くなり早退。翌日回復し出勤したが、また時間が経つにつれ体調不良。もう1日同じことが起こり、病院に行ったらインフルエンザでした」(20代女性)
「発熱が続き病院に行ったら既に治りかけのインフルエンザだった」(40代男性)」
など、本人は体調不良でも診断を受けず、知らず知らずのうちに感染を拡大させるケースも目立った。
インフルエンザで休む日数「医師の指示に従う」は約半数
インフルエンザにかかったらどのくらいの日数を欠勤するか聞いた。「医師の指示に従う」人は48%で、「5~6日以上」が1%、「5日~6日」が22%、「3~4日」が21%、「1~2日」が6%、「休まない」は2%だった。自己判断で出社する人が過半数を占めた。
会社に「インフルエンザでも出社してくる人がいた」と答えた人は43%。出社してくる人は上司・先輩など責任ある立場の人が多いが、
「納品前に、『休めないから』とインフルエンザにかかったディレクターが出社し、大勢の人が感染して欠勤者が続出。結果、納品も間に合わなくなってしまった」(30代女性)
という声もあった。
「『熱が無いなら出社するだろ』と陰で言っているのを聞いて以降休み辛くなった」
会社から出社するよう強要された人もいる。
「インフルエンザで高熱があったのに、人手不足で(資格者最低1人必置義務)出社するように言われ、出社したものの動けずに休憩室で横になっていたことがあります」(30代女性)
「インフルエンザの疑いがある時に、診断が出ることを恐れて病院に行かせてもらえなかった」(40代男性)
という声のほか、
「インフルエンザで休むと連絡してきた人のことを『普通は熱が無いなら出社するだろ』と陰で言っているのを聞いてしまって以降すごく休み辛くなった」(30代女性)
と、委縮してしまったという体験談も寄せられた。