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働き方改革であおりを食らう人々「残業できなくて給料が月10万円減額」「勤務表には記入されないサビ残が増えた」

2020年01月20日 07:10  キャリコネニュース

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働き方改革関連法が2019年4月に施行され、企業が対応に追われている。「休日が増えた」「早く帰れるようになった」という人も多いようだが、その一方でマイナス面を感じている人もいるようだ。キャリコネニュース読者からも、

「残業が減ったのはよいが、年収が50万円くらい減った。本社はカレンダー通り休んでいるけど、店舗は正月やお盆休みを返上で働いている。有休もとりにくい」(30代女性、販売・サービス職)

といった声が寄せられている。販売・サービス職の30代男性も働き方改革で残業代がカットされ、毎月10万円以上の減給になった。入社時の契約では、残業代を含めた金額を提示されていたという。男性は、

「休みは確かに増えたが、毎日の労働時間は今までと変わらず10時~22時過ぎ。おかげで昼休みも取れない」

と綴っている。

「人間相手の職場。時間に終わらないことの方が多いです」

総合病院の検査部門で働く40代女性は、「働き方改革……。聞こえはいいですが」と綴る。始業は8時30分だが、検査はその時間からの予約枠がある。そのため以前は勤務表に、始業前でも準備時間としての記入ができた。しかし、改革が始まってからは記入が禁止に。時間外に働いてもサービス残業に変わった。病院全体についても、

「病棟では情報収集の時間が足りず、バタバタのまま入院を受けたり、検査や治療に出したり。現場はいつも事故が起こらないかとヒヤヒヤしています。終業時間過ぎての看護記録の入力などは上に許可を取ってから。それでも『2時間までしか入れないで』」

結局はサービス残業になってしまうという。とはいえ、病院は人間相手の職場だ。女性は「時間に終わらないことの方が多いです」といい、

「組織自体は『しっかり守ってやってます』の形が取れてればいいかもしれませんが、不満だらけの改革ですね」

と思いを吐露している。

「1日1食。農家からもらった芋や柿などで飢えを凌いでいます」

販売・サービス職の50代男性は、「残業や休日出勤ありきで生活していた」という。しかし働き方改革でいずれもなくなり、収入が減ってしまった。

「今、生活費ゼロです。2人の子を抱えて、妻と私は1日1食です。私には働き方改革に『死ね!』と言われている気分です。妻や私の収入はローンに消えてしまいます。子どもの大学進学で貯蓄もありません。最近は、近くの農家でもらった芋や柿などで飢えを凌いでいます」

ほかには、

「職人は日給制。社会保険加入になり手取りが大幅に減った。盆や正月など連休明けの給料はひどいもんだ。さらに『土曜日休め』とまた手取りが減る。もう限界にきている」(40代男性、技術職)

といった投稿も寄せられた。

※キャリコネニュースでは引き続き「働き方改革の弊害、感じたことはありますか?」や「"自爆営業"エピソード」に関するアンケートを募集しています。