みなさんはパチンコをやるだろうか。僕は先日、ひさびさにパチンコを打って4500円も負けてしまったので「もういいです(笑)」状態になってしまっている。
もともとあんまりパチンコはやらないタイプで、どっちかと言えばパチスロ派。まあどちらも同じダメな娯楽か。
僕自身は若いころからパチンコホールに就職してみたり、パチンコ攻略サイトに在籍していた時期もあったりで、周囲にはそういう趣味を持つ人が多い。しかし、はっきり書いちゃうとパチンコ・パチスロなんてのは終わったおじさんたちの趣味である。
しかしそんな趣味にハマって破滅する人がいるのも事実。僕の知り合いにも、友達に頭を下げて借金をし、案の定全部スッちゃってる人がいた。そこで今回は、今現在パチンコという趣味をやめたいと思っている方向けに、対策を考えていきたい。(文:松本ミゾレ)
「父親がポケモンGOにハマって驚くことにパチンコしなくなった」
このテーマを語るに際して参考になるものがある。昨年8月にガールズちゃんねるに立っていた「パチンコやめられない・やめたい」というトピックだ。トピックを立てた人物は、彼氏と別れて以来やることがなく、パチンコ屋に通い詰めているのだという。「お盆休みは負け続けてます」とのことだ。
これに対し、色々と意見が寄せられていた。いくつか紹介したい。
「家で遊べるゲームにしたら? 課金じゃないやつ」
「依存症は治すんじゃなくて依存するものを他に変えるしかない。アイドルでもゲームでもなんでもいいから時間かかってでもハマるものを探すといいと思うよ」
「父(69歳)が昔っからどうしようもない借金まみれのパチンカスだったけど、ポケモンGOにハマって驚くことにパチンコ全くしなくなったよ」
「キャッシュレスにしたら、自然と行かなくなったよ」
こういう感じで、趣味の代替を自分で見つけるべきとする声が割と多い。特にゲームはおススメ度が高いようだ。
また、キャッシュレス決済をするという声があったが、これもいいかもしれない。財布にお金をそもそも入れないというのも物理的だし、有効な手段だろう。「クレジットカードだけで生活する」という意見も出ていた。
代わりの趣味を見つけても「どうせすぐ飽きる」と思ったときは……
前項で紹介した、"代わりの趣味を見つける"というアドバイス。これはたしかに有効で、ハマる趣味さえ見いだせればすぐにそっちのほうに依存の標的を変えることはできる。ただ、すべてのケースにおいてそんな上手い話があるわけでもない。
なんとなく趣味を見つけようと思って選ぶ趣味なんて、しょせんなんとなくしか楽しめない。そのうちに「あ~、なんかつまんねえなぁ」とか思うようになり「どうせこれすぐ飽きるんだろうな」と後ろ向きな考えに至ってしまうことも。そして気づけば新台の前にご着席なんてこともよくある話だ。
やっぱ「当たれば金になる」というパチンコの特色って、人間にとっては脳をとろけさせるほどの快楽なんだろう。実際僕も多趣味だけど、それでもパチスロとかやっちゃうもんね。しかも去年は12万も負けちゃってるし。
一体どうすればパチンコを断てるのか。これについてはもう、現実を知るのが一番だろう。パチンコをやるのは、小銭しかない貧乏人。これが大体当てはまる。つまり貧乏人が身の丈に合わない賭けをするから、余計に脳内物質がドバドバ出ちゃうのだ。これほどの強烈な趣味を、容易に他の趣味で塗り替えることはなかなかできんだろう。
そんなパチンコで負けない、唯一の攻略法は「行かないこと」だ。これしかない。100%損しない立ち回りはあり得ない。
パチンコがやめられないと嘆きながら貸し玉ボタンを押すぐらいなら、こうした現実をちゃんと知った上で、行かない努力をするしかない。前述のキャッシュレス決済を多用して、財布にお札を入れておかないぐらいの努力なら誰でもできることだろうし。