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【個人情報】応募者の履歴書を撮影して友人ら23人にLINE送信 奈良県天理市、50代男性課長を懲戒処分

2020年01月16日 15:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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奈良県天理市は1月16日、総務部の課長級の50代男性職員がアルバイト応募者の履歴書をスマートフォンで撮影し、LINEで同僚や友人に送ったとして、男性職員を減給10分の1(6か月)の懲戒処分にしたと発表した。

市によると、男性職員は昨年12月12日、総務部で募集していたアルバイト応募者1人の履歴書をスマホで撮影。その後、LINEで同僚や職員OBのほか、個人的につながりがあったゴルフ仲間ら計23人に送信した。

普段から「今日食べたもの」などを共有 個人情報の区別できず……


LINEで履歴書の画像を受け取った一部の職員が、男性職員とその上司に相談したことで発覚。画像には応募者の写真のほか、住所や経歴などが含まれていた。送信先はグループのほか、個別に送った相手もおり、送信回数が複数回にわたるという。

市は、全受信者のスマホ上から画像を削除したことを確認した上で、応募者に謝罪。謝罪は受け入れられたが、不安を感じていたといい「今後、同様のことがないよう注意してほしい」と言われたという。なお、アルバイトの応募については辞退の申し出があった。

男性職員は普段から、ランチで食べたものや休日に出掛けた場所などを撮影して、LINEで共有していた。市は、原因について「個人情報の取り扱いに関する認識不足」と説明。男性職員は

「いつものように軽い気持ちで送ってしまった」

と話しているという。昨秋からアルバイトの募集を始めたが、応募が1人もなく、今回が初の応募者だったことから「やっと見つかったという安堵の気持ちがあった」という。

同市の並河健市長は「市民の信頼を著しく損なう事案が発生したことは誠に遺憾であり、心よりおわび申し上げます」と謝罪。今後は法令順守と服務規律の確保に一層努める、としている。