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伊集院光、香川県のゲーム利用時間規制条例案に持論「脳トレのゲームもバカになるの?」

2020年01月16日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 タレントの伊集院光が、1月13日に放送されたラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)で、「ゲーム依存症」について私見を述べた。


(参考:ロシアの自殺ゲーム「Blue Whale」の衝撃


 先日、香川県議会が、ゲームやインターネット依存症への対策として、高校生以下の子どもを対象に「ゲームなどの利用時間は1日あたり平日60分、休日は90分」と制限する素案を条例に盛り込むことを明らかにした。


 この取り決めについて伊集院は、「ゲームをやめられないからバカになっちゃうのか、俺みたいなバカがゲームをやめられないのかは、凄く難しいところじゃない?」と問題提起し、「あとこれからアンタたち、同じ口で『プログラミング教育』とか言うんだよね?」と疑問を投げかけた。


 続けて、「ゲームっていうのは、何をもってゲームなのかわからないんだけど」と述べた伊集院。「多分、みんな“ブロック崩し”だと思ってる。この法案出してる人は、『ブロック崩しなんか60分やったらもう十分だろ』って(笑)」とし、「だってさ、脳トレのゲームとか出来てるじゃん。脳トレのゲームもダメ? バカになっちゃうの?」と指摘していた。


 さらに伊集院は最近、東京大学名誉教授で『バカの壁』の著者・養老孟司氏と共著を執筆するべく対談を重ねていると言い、「あの人、ゲームをやる人なんですよ。もともと、『ときメモ』とかもやる人なんですよ」と明かした。その上で、「楽しいことがやめられなくなり、制御が利かなくなる人はいつの時代にもいる」ことのたとえとして、養老氏から聞いた二宮金次郎の話を披露し始めた。


 「二宮金次郎が農家の子供に生まれたあの時代は、二宮金次郎が本を読んで勉強するっていうことは、今の一般社会の学生がゲームをするよりも、下手すれば無駄。『面白いか何か知らないけど、本を読んで学問を蓄えるっていうことなんて一生役に立たない』って言われていた時代だった」と説明した伊集院。「でも、ニノキンは『もうやめらんねぇから』って。ニノキンはDS的な感覚で本を読んでるんだよね(笑)」と解説し、「結果、(学問は)役には立ったし時代は変わったけど、要はヤツは無駄な勉強中毒だったとも言える……っていうこと」と結論付けた。


 そんな話を養老氏から聞いたことについて伊集院は、「嬉しかった」と言い、「年長者のしかも学問やってる人なんて、みんな『ゲームダメだ』っていうに決まってるのに、説得力があった」と嬉しそうに振り返った。