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トニ・セルヴィッロ×ジャン・レノ『霧の中の少女』公開へ ミステリー作家が監督デビュー

2020年01月15日 15:02  リアルサウンド

リアルサウンド

『霧の中の少女』

 トニ・セルヴィッロとジャン・レノが初共演を果たしたミステリー映画『The Girl in the Fog(原題)』が、『霧の中の少女』の邦題で2月28日に公開されることが決定し、あわせてポスタービジュアルが公開された。 


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 『グレート・ビューティー/追憶のローマ』や『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』、『LORO 欲望のイタリア』におけるパオロ・ソレンティーノとのコラボレーションで評価を獲得したセルヴィッロに「脚本の質の高さに心を奪われた」と言わしめた本作は、アルプス近郊の山間の町で発生した少女失踪事件の意外な成り行きを描いたミステリースリラー。原作小説の作者であるミステリー作家ドナート・カリシの監督デビュー作となる。


 その世にも奇妙な事件は、妖しい霧が立ち込めるクリスマスシーズンの田舎町アヴェショーで起こった。地元の純真な少女アンナ・ルーが、教会に行くため自宅を出てまもなく忽然と消えてしまった。捜査の指揮を執るため都会からやってきたヴォーゲル警部は、この目撃情報も物証も一切ない事件を何者かによる誘拐だと断定し、メディアの好奇心をあおってセンセーションを巻き起こす独特の捜査手法を実践していく。やがてヴォーゲルは捜査線上に浮かび上がったマルティーニ教授を容疑者と見なして追いつめるが、正体不明の連続誘拐魔“霧の男”に関する情報がもたらされ、ヴォーゲルの“完璧なる捜査”は根底から覆されていく。


 大学の卒業論文で連続殺人犯をテーマに選び、犯罪学と行動科学を研究したというカリシ監督は、ミステリー作家として成功を収める前から、このジャンルのスペシャリストとしての知識を蓄えてきた。「数多くのどんでん返しと謎、独特の感情、サスペンス」こそがスリラーに必要不可欠な要素だと語る。ちなみにカリシ監督は、ダスティン・ホフマンとトニ・セルヴィッロを主演に迎えた第2作『Into the Labyrinth(英題)』(原題:L’uomo del labirinto)をすでに完成させている。(リアルサウンド編集部)