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『テラスハウス』東京編・第29話ーー“凌の言葉”をきっかけに三角関係に暗雲が立ち込める?

2020年01月14日 00:31  リアルサウンド

リアルサウンド

『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

 Netflixで配信中のリアリティーショー『テラスハウス』。新シリーズとなる『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』の第29話が、本日1月14日に配信された。


(関連:『テラスハウス』東京編:25~28話ーー東京は“通過点”の新メンバーたちが織りなす“第二章”


 前回、快に悩みを聞いてもらった花は、それ以来、快とよく話すようになる。花はプレイルームでスタンドアップコメディの練習をしている快を訪ね、他愛もない話で盛り上がった。


 そして花は女子プロレスラー仲間と食事に行く。花はビビの写真を見せ、ビビがどれだけ恋愛に長けているかを力説する。女子プロレスラーのジャングル叫女は、「逃げてんだよね。花はね。その恋愛から」と凌に対して逃げ腰な花の態度を指摘。さらに体型などに不安を漏らす花に、叫女は「正直ね、プロレスラーって超マイナスポイントだと思うよ」と自身の経験を振り返りつつアドバイスする。花も叫女も小波も、普段は男の子に自分の職業がプロレスラーだということを隠しているのだそう。さらに叫女は、凌の気持ちを確かめるためのテクニックを花に教えた。それは、あえて好きな人のグラスの近くに自分のグラスを置き、相手が次に飲み物を飲んだ時にそのグラスの位置からどれだけ離れたところに置くかを見るというものだった。


 花はさっそくダイニングで凌の隣に座り、彼のグラスを少し意識した位置に自分のグラスを置いた。そして凌をデートに誘おうと「明日、夜さ、忙しい?」と聞く。はじめ「明日の夜ですか? いや、特にない」と答えた凌だったが、花が「もし空いてたらさ……」と続けるとすぐに「あっ、完全(に忘れてた)。俺、明日あれだ……」と言葉を濁し、友人と劇団四季の『ライオンキング』を観に行くと言い出した。「夜遅いの?」と食い下がる花に、凌は「13時に始まったら15時に終わるでしょ」と言う。花は畳み掛けるように「早く帰ってくるの?」とデートに誘うためにグイグイ押すが、凌は頑なに時間を明かさない。


 そして話題は、凌が今まで告白して上手くいかないことがあったかという話になる。凌は、絶対にうまくいかない相手には告白すらしないと言い、その理由に「相手も気まずいでしょ」と思いやりの気持ちを示した。そう語って、暗に花に告白させないようにする凌だが、花は気づいていない様子。するとビビがそこで、普段なら自分から行くが、今は“待っている”という姿勢を凌に伝える。誰も具体的なことは言わないものの、人の気持ちに敏感な凌はビビの言いたいことがわかったようで複雑な表情を浮かべた。


 リビングでは凌とビビが話している。ビビが寒がっていたため凌はパーカーを貸してあげていた。二人のやりとりを2階からジッとのぞいていた花は、凌のパーカーを着るビビをみて驚いたような表情を見せた。ビビはパーカーを着て匂いを確かめながら、「すごい、近づきたくなる。なんかフェロモンか何か入ってるんじゃない?」と凌にアプローチする。ビビは手を緩めず、さらに積極的に攻めるが、凌は気が進まない様子。3人の関係は膠着しているようだ。


 そこに花と愛華がやってくる。花は再度、凌をデートに誘おうとするが、やはり凌ははぐらかすばかりで話は進まない。結局、「空いてたら行く」という曖昧な返事になった。花は、うまくいかないモヤモヤを話しに快の元へ。快は花をユーモアたっぷりに受け入れ、じっくり話を聞いた。


 花と快がプレイルームで話している間、リビングでは未だにビビと凌が話している。凌は、花のことをオブラートに包んでビビに相談する。「わかってるでしょ、俺が誰のこと話しているか」という凌に、ビビは「意味はわかったよ」と答える。さらに凌は、もし興味のない人に誘われたのを断って、“なんで来てくれないの?”って言われたらどうしようと傷つけない方法を模索する。ビビは「興味ないから」でいいとバッサリ。「自分の中で(気持ちが)はっきりしているなら、それはもう変わらないじゃん。早くても遅くても。だったら相手のこと考えると早いほうがいいじゃん」と、持論を述べる。そして「だけど、そこで私の気持ちが入ると、“行って欲しくないよ”っていうけどね」とまた凌に軽いジャブを打ち、ビビは笑った。凌は「ハア、もうやばっ」と板挟みの現状に苦悩した。


 さらに凌はビビに「明日何するの?」と聞く。凌は本当は『ライオンキング』以外は予定を入れてなかったと話した。ビビは「“月曜日しか休みがない”って言ってたから、誰かが」「だから自分の用事を動かして、月曜日は空けとこうと思って」と笑顔を見せる。凌は「そういうことか~」と困ったような姿をみせる。凌は嬉しそうだが、ビビとの恋愛に踏み込むまでにはいかない様子だ。


 凌はビビをプレイルームに誘う。しかし、プレイルームには快と花がいた。快は花に英語で、「花はかわいいと思う」などといって花を励ます。快は花に好意があるように見えるほど、彼女に優しい言葉をかける。凌のことで頭がいっぱいの花だが、もしもその恋が進まなかったらと考えると、後に快とどう進展するか気になるところだ。凌から、花と何を話していたのかを聞かれた快は「愛について(about love)」と答える。快に「凌は?」と尋ねられたると、バスケのことで頭がいっぱいだと本音を語る凌。そして、自分にとっての最優先事項はバスケだと淀みなくはっきりと答えた。恋愛とバスケの両立は難しいと言う凌だが、彼はおそらくこの一連の流れは花に伝えたくて放った言葉だったのだろう。しかし、それはビビにも響いてしまう。三角関係のせいで恋はなかなかスムーズに進展しない。凌の遠回しな言葉選びは、誰かを直接的には傷つけない代わりに、時に大きな誤解も生んでしまう。


 快と花が相談を重ねるごとに、快と花が一緒に過ごす時間が増えていく。側から見ていると、つい、快と花を応援したくなってしまった。しかし花は決着がつくまで凌と向き合い続けるだろう。ひたむきに凌との関係を進展させようと努力するビビが、凌の「バスケが一番」という思いを聞いて、どう立ち回るのか気になるところだ。(文=Nana Numoto)