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すとぷり さとみ、リスナーとの距離を近づける素直な心 ころんも駆けつけたワンマン公演を振り返る

2020年01月12日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

さとみ

 ライブの中でさとみは「僕のこと好きですか?」「みんなにとって俺は特別?」という究極の問いをリスナーに投げかけた。伝えたいことは、恥ずかしがることなく、面と向かって伝える。このスタンスは、彼とリスナーとの距離をより一層近づけていた。


参考:すとぷりはリスナーの笑顔のために挑戦し続ける ユニットの進化感じたメットライフドーム公演


 6人組動画配信エンタメユニット・すとぷりのさとみは、昨年9月25日にリリースした自身初となるソロアルバム『Memories』にて、同日付のオリコンデイリーアルバムランキングで1位を獲得した。本稿では、昨年12月30日にZepp Tokyoで開催されたワンマンライブ『Memories』の模様をレポートする。


 会場にクラブミュージックが流れ、ライトがステージを照らすと、揺れるほどの大歓声が客席から上がる。全身を黒でコーディネートしたさとみがステージに登場し、ジャジーな「Love Sick」でライブはスタート。マイクスタンドを使ったパフォーマンスで会場を沸かせた。自身が作詞を手掛けたロックチューン「君しか愛せない」では、クールな歌声を披露。バンドサウンドともに、一段と激しさを増したパフォーマンスが、さとみのイメージカラーであるピンクのサイリウムの海と共振していた。


 さとみはMCで黒髪にしたことをリスナーに報告。そこから「デリヘル呼んだら君が来た」のコール&レスポンスで会場を一体感を高め、さらに「虎視眈々」「ベノム」と続けた。すとぷりを大人組(さとみ、ジェル、ななもり。)と年少組である信号機組(ころん、るぅと、莉犬)に分けたユニット楽曲では、大人組に所属するさとみ。艶やかなナンバーも巧みに歌いこなすイケボを軸にしたソロパフォーマンスは、グループで活動している時以上にさとみの個性を強く印象付けた。


 「このワンマンライブを自分自身も一生忘れたくないなという思いもあり、セトリには、今までライブで歌ったことがないような曲も詰め込みました!」と説明すると、この日のゲストである、すとぷりのころんが登場。サングラスをかけたころんが、自身のウェアからもうひとつのサングラスを取り出し、それをさとみへと渡す。


  「(サングラスを掛けると)イカつくなると思うんだよね……」と呟きながらもサングラスを着用したさとみを見て、ころんは「ショットガン持ってそう(笑)」とイジる姿が微笑ましい。二人が揃ってピースをすると会場から大きな歓声が上がり、そのまま『Memories』に収録されている「赤道セニョール」、ライブではお馴染みの「でこぼこげーむぱーてぃー」を披露。ころんがステージから去った後は、切ない恋模様が綴られた「涙色」と「Still Love」、ライブでは初披露となる「乙女解剖」を歌唱した。ライブの終盤ではすとぷりのナンバー「GO GO CRAZY」をパフォーマンスし、ピンクの銀テープが勢いよく会場に舞い上がった。そして、さとみはラストナンバーとして「恋をはじめよう」を披露し、本編を締めくくった。


 アンコールは、ミディアムバラード「約束」からスタート。さとみは「みんなの笑顔や歓声に支えられながら活動することができて本当に幸せです」と思いの丈を語り、そこから「ファンサ」でリスナーへの想いを届けた。


 同公演のMCで「自慢じゃないけど、70時間ゲームし続けたぞ。俺は、一生歌うし、一生話すぜ!」と、リスナーに向かって誓いを立てたさとみ。72時間のゲーム実況生放送を完遂したことをはじめ、彼はメンバー間でも、一度やると決めたことはやり通すことでも知られている。この先も、リスナーの声援がある限り、さとみの足が止まることはないのだろう。(小町 碧音)