警察に身柄を拘束されたホアキン・フェニックス 現地時間10日に米ワシントンD.C.で開催された気候変動対策デモに参加していた俳優ホアキン・フェニックス(45)が、公務執行妨害で警察に身柄を拘束された。「ファイアー・ドリル・フライデーズ」の名のもと毎週金曜に行われてきた同デモ、この日は発起人であるジェーン・フォンダのほかスーザン・サランドン、マーティン・シーンら大物俳優が参加、最終回となったこの日の抗議活動を盛り上げていたという。
先日行われた第77回ゴールデングローブ賞授賞式にて、映画『ジョーカー』で主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスが現地時間10日、ワシントンD.C.のキャピトル・ヒルで開催されていた気候変動対策デモに参加した。環境保護活動家グレタ・トゥーンベリ(17)さんに感銘を受けた女優兼活動家のジェーン・フォンダが中心となって始まったこのデモは「ファイアー・ドリル・フライデーズ(Fire Drill Fridays、毎週金曜の消防訓練)」と名付けられ、首都ワシントンD.C.の連邦議会議事堂前で昨年10月に始まった。地球温暖化防止を訴え今月10日までこれまで計14回のデモが行われてきたが、無許可での抗議行動でジェーンはこれまで過去に5回、警察に身柄を拘束されている。
そんな「ファイアー・ドリル・フライデーズ」最終回となった現地時間10日には発起人ジェーンのほか、ホアキン・フェニックス、スーザン・サランドン、マーティン・シーン、マギー・ギレンホールといった大物俳優が参加し最後の抗議活動を盛り上げたのだが、ホアキンとマーティンは違法集会や公務執行妨害でその場で警察に身柄を拘束された。
逮捕前、大勢のデモ参加者の前に立ち
「地球温暖化を防ぐため『自分にできることは何か?』について、いつも頭を悩ませている。」
と語りかけたホアキン。
「(温暖化防止と言いつつ)避けては通れないことだってある。実際、僕は昨晩ここに来るのに飛行機を利用している。」
と述べるも、
「それでもできることはある。それは食習慣を変えることだ。」
と続け大量の温室効果ガスを排出している畜産業界や乳製品業界に言及した。自身がヴィーガン(完全菜食主義者)であるホアキンは、今月5日に開催されたゴールデングローブ賞の受賞スピーチでも環境問題に言及し、注目を集めたばかりだった。
『Los Angeles Times』によれば、最終回となったこの日のデモ参加者は過去最多にのぼり、公務執行妨害などで147名が身柄を拘束されたとのこと。「ファイアー・ドリル・フライデーズ」の代理人は実際の逮捕者数はそれよりも多く、少なくとも300人にのぼったと明かしている。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)