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PS5にはまだ発表していない機能がある? コントローラーには背面ボタンが実装される可能性も

2020年01月11日 07:51  リアルサウンド

リアルサウンド

Let’s Go Digital「Sony PlayStation controller met verstelbare handgrepen」より

 毎年年始にアメリカ・ラスベガスで開催される世界最大のデジタル製品見本市であるCESに、PS5のリリースを控えるSIE(Sony Interactive Entertainment)も参加した。日本メディアのインタビューにも応じ、同ゲーム機に関する新情報が発信された。


(参考:PS5の価格を「部品表」からアナリストが予想 PS4より高価だがPCを上回る性能か?


・「もっと大きな違い」がある
 国内メディアBusiness Insider Japanは9日、SIEの社長兼SEOのジム・ライアン氏に対して行なった独占インタビューを伝える記事を公開した。CES 2020で発表されたPS5のロゴに関して、PS4のそれと似ているのではないか、との質問に対し、同氏は「PlayStationというブランドの一貫性を重視した」と答えている。


 また、「PS5独自の魅力は何か」という趣旨の問いに対しては、同氏はローディングが早いSSDの採用等を挙げたうえで「PS5にはこれら以上に、従来のゲーム機とは違うユニークな要素がまだまだあります。『もっと大きな違い』については、我々はまだアナウンスしていませんから」と発言した。この「もっと大きな違い」に関しては、この発言以上の情報は得られなかった。


 PS5のリリース時期については、当然ながらノーコメント。しかし、日本におけるPS4のリリースが欧米に対して遅れたことに言及し、リリースを遅らせたことは「良いアイデア」ではなかったと考えている、と同氏は答えた。この発言からは、PS5のリリースは世界同時リリースになる可能性がうかがえるだろう。


・背面ボタンの特許が判明
 PS5に関しては、2020年になって早速新たなリーク情報が流布している。US版Forbesは6日、同ゲーム機のコントローラーのリーク画像を紹介する記事を公開した。リーク画像は英語圏最大の掲示板サイトredditに投稿されたもので、「PS5開発版の清掃」というタイトルがつけられている。タイトルの通り、画像には開発版PS5本体とそれに接続されたコントローラーをクリーニングクロスで拭く様子が写っている。


 Forbesの記事ではリーク画像に写っているコントローラーがPS4のそれに似ているものも微妙に違うことを指摘したうえで、オランダのテック系メディア『Let’s Go Digital』が昨年末に公開したSonyのコントローラーに関する特許文書を報じた記事に言及している。その記事に掲載された画像を見ると、コントローラーに背面ボタンが実装されている(トップ画像参照)。もっとも、この特許を念頭に置いてリーク画像を見ても、背面が写っていないのでボタンを確認できない。


 背面ボタンに関しては、昨年12月17日付のPlayStation公式ブログ記事においてPS4のコントローラーに装着できる「DUALSHOCK®4背面ボタンアタッチメント」を数量限定で2020年1月16日に発売することが発表された。こうしたアタッチメントを発売することから、PS5では背面ボタンをデフォルトで実装する可能性は十分に考えられる。さらに言えば、背面ボタンの実装がライアン氏が言うところの「大きな違い」である可能性も排除できない。


・ロゴに関する小ネタはガセ
 CES 2020で発表されたPS5のロゴについては、あるまことしやかな小ネタがささやかれている。それは「PS5」の「5」の文字は、「P」を180°回転させて左右反転したうえで横棒を付け加えたもの、というものだ。グラフィックデザイン専門メディア『Creative Bloq』は9日、この噂の真偽を検証した記事を公開した。


 検証では、まず噂通りにPを操作して5を作成したロゴを用意した。そして、噂にしたがって作成したロゴと発表された正式なロゴを重ね合わせてみた。すると、わずかに一致しない箇所である。この検証により、小ネタはガセであったことが判明した。


 PS5のリリース時期は、2020年の年末商戦が有力視されている。リリースまでに1年近く待たなければならないのだが、待っているあいだにもPS5対応ゲーム情報、さらには「大きな違い」を生む新機能が明らかになり、同ゲーム機の購買意欲が煽られることだろう。


(吉本幸記)