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アルビオングループの「イグニス」が20年春にリブランディング、アラカルト感覚で選ぶ低価格ラインが登場

2020年01月09日 21:22  Fashionsnap.com

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ブランドリニューアル発表会の様子(中央のオブジェは新たにデザインしたエンブレム) Image by: FASHIONSNAP.COM
アルビオンのスキンケアブランド「イグニス(IGNIS)」が、2020年春にリブランディングする。ロゴのリデザインに加えて商品ラインナップを刷新。品質を向上させるとともに、これまで素材ごとにシリーズを区分していた商品構成を、シンプルで選びやすいように2シリーズに変更する。そのうち1シリーズをブランド初のエントリーラインとして低価格に設定し、より幅広い顧客の獲得を目指す。
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 イグニスは植物の持つ力にフォーカスしたスキンケアブランドとして1996年にデビューし、2007年にヨモギやマロウ、レモンといった日本各地から採取した原料に特化したラインナップにリニューアルした。
 今回のリブランディングでは、植物の力でみなぎる肌に導く「エナジースキン」を新コンセプトに設定。セリフ体だったロゴはサンセリフ体に変更し、よりエナジー感を表現するために各文字を太めにしている。また、葉脈のモチーフに「I」と「G」を組み合わせたブランドエンブレムを新たにデザインした。
 商品構成は、ブランド名を冠したシリーズ「イグニス」と、手持ちのスキンケアにプラスして使えるような単品を揃えるシリーズ「イグニス イオ(IGNIS IO)」の2つの新シリーズに刷新。いずれのシリーズも、秋田県に位置するアルビオングループの「アルビオン白神研究所」が運営する自社農園で生産した高品質な原料の活用を強化する。各商品は4月5日から全国の約600店舗で販売される。
 イグニスでは、細胞機能に養分を与えてパワフルな肌に導くウイキョウのエキスをメイン素材に採用。クレンジングから始まり、乳液、化粧水、美容液またはクリームの順のスキンケアステップを提唱しており、各ステップを踏むことでより高い効果を得られるという。北海道産のハスカップエキスを加え、内側から輝く白さと強い肌を実現する「ホワイトライン」からは、クレンジングクリーム(3,500円)やペースト(4,000円)、洗顔料(3,000円)、さっぱりタイプとしっとりタイプから選べる乳液(110g 3,000円、200g 5,000円)、化粧水(3,000円)、美容液(5,000円)、クリーム(6,000円)、マッサージクリーム(5,000円)などを販売。エイジングケアと美白効果に加えてブルーライトによるダメージを防ぐ「ホワイトライン プレミアム」からは、乳液(7,000円)や化粧水(7,000円)、美容液(7,000円)が揃う。商品の価格帯はリブランディング前から大幅に変更していないという。
 初のエントリーラインとなるイグニス イオは、若年層やブランドを初めて使う人をメインターゲットに据え、クレンジング、洗顔料、化粧水、美容液(ピューレ)、UVケア、ボディケア、フレグランスのほか、スペシャルケアと位置付けるスパイスケアを含めた全8カテゴリーをラインナップ。ライン名の「イオ」はイタリア語で「私」を意味し、アラカルトのように単品で商品を選ぶ楽しさを提案するという。ピューレは毛穴ケアや透明感、保湿など目的別に特化した5種類、クレンジングは使用感の異なる3種類、洗顔料は2種類を揃える。化粧水はすべてミストタイプで敏感肌、毛穴ケア、保湿の3種類を展開。スパイスケアは、パウダーインのさらさらとしたテクスチャーで単品使いやピューレと混ぜてキメ細かな肌に導く美容液と、クレイと2種類のスクラブで角質や毛穴の黒ずみを除去するクレイ洗顔を用意する。商品の価格帯は1,000円~3,800円(すべて税別)で、イグニスシリーズよりも手に取りやすい価格を意識したという。
 アルビオングループの小林章一代表取締役社長はリブランディングについて、「アルビオン白神研究所の高い商品開発力を活かし、より効果を実感できるブランドとして生まれ変わる。比較的低価格に設定し、単品使いを想定した"アラカルトコスメ"のイグニス イオで新しい顧客にもアプローチすることで、ブランドの基盤をより強固なものにしていく」とコメントした。新生イグニスでは、3年をめどに各取扱店舗の売上を2倍にする目標を掲げている。
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