spliti 〜『いきなりマリッジ3』第8話ーー出会って24日目の新婚生活、実家訪問を機に新郎が結婚を決意！？

　初対面の男女が出会ったその日に婚姻届を書き、そのまま30日間の“新婚”生活を送る“新婚”観察リアリティーショー『いきなりマリッジ』待望の第3シーズン。その第8話が、1月4日よりAbemaビデオにて配信されている。

「結婚したいなって思ってます」

　“新婚”生活25日目のインタビューで、こう発言した新郎ジュンペイ（39歳）。一方、新婦ヒナ（24歳）はまだ決断しきれない心の内を明かしていた。

　“新婚”生活24日目。ジュンペイの実家を訪れたヒナ。義実家訪問に緊張するヒナだったが、ジュンペイの母と姉があたたかく出迎える。特に義姉は親しげに声をかけ、ヒナの緊張をほぐしていく。ヒナも義姉と話すうちに、少しずつ表情が和らぎ、段々とリラックスした笑顔を見せるように。そんなヒナの姿を見て、義母も義姉も安心した様子だった。

　家を出る直前、義姉はヒナを引き留め「もし結婚するとなったら、心のケアは絶対するから」と力強く伝えていた。ジュンペイとヒナの結婚が決まったわけではない。けれど、義姉は「何かの縁だと思って」とヒナを想い、声をかけたのだ。初対面にも関わらず、あたたかい言葉をかけてくれた義姉に、ヒナは思わず泣いてしまう。「お姉ちゃん、いい人過ぎて泣いた」と感動するヒナに、ホッとした表情を浮かべるジュンペイ。ヒナの義実家訪問は、概ね順調に終わった。

　しかし気になるのが、ヒナの義実家訪問後の義姉と義母のコメントだ。二人の不安は、お嫁に来るかもしれないヒナではなく、ジュンペイに向いていた。義姉は別れ際、ヒナに「すごく変わってるの。ジュンペイもお母さんも」と案じていた。ヒナに好印象を抱く義姉だが、そんな彼女が発した「（結婚したあと）大変だと思うので」という言葉がひっかかる。「（ヒナに）お嫁にきてほしいな」と語る義母さもまた、ジュンペイについて「あの子（ジュンペイ）自身が難しい子なんですよ」「優しいときと厳しいときの差が激しい」と明かし、「ジュンペイの難しいところを見たとき（ヒナが）耐えられるだろうか」と心配していた。視聴者にも番組MCにも、そしてヒナにも、ジュンペイの素顔はまだ見えていないということだろう。ジュンペイがヒナにさらけ出せていない一面が、最後の決断に大きく響きそうだ。

　“新婚”生活25日目。ヒナの地元・名古屋に向かう車内で、二人は昨日の出来事について振り返っていた。ヒナは義実家へ行ったとき、義姉から「お名前は？」と問われたことに違和感を感じていたようで、「ジュンペイから家族に紹介してほしかった」と不満を漏らす。また動物アレルギーがあるヒナは、ジュンペイの実家で暮らすことになった場合にペットをどうするかについて話題があがらなかったことも気にしていた。不安や苛立ちをはっきりと口にするヒナに対し、ジュンペイは「そうだね」と返すばかりで、自分の考えを述べようとしない。お互いに気を遣っているように見える車内でのやりとり。仲が悪いようには見えないものの、最後の決断までにしこりが残る。

　ヒナの家族とは都合が合わず、会うことができなかった。実質、最後の外出となった25日目、二人は現在の心境について語り合う。「お兄ちゃんみたい。仲良過ぎて」と感じているヒナと「嫌われたくない」という思いを抱えるジュンペイ。お互いにどこか距離があることには二人とも気づいているようだ。とはいえ、ヒナが「うちら距離の縮め方うまくない？」と無邪気に笑うと、ジュンペイもつられて微笑んだり、ジュンペイが「出会った頃より可愛くなったよね？」と褒めると、ヒナが照れた表情を浮かべたりしているのを見ていると、二人の関係が悪化することなく25日目を迎えられたことがわかる。

　その後のインタビューで、ヒナは「どっちの答えを出しても後悔しないな」と清々しく答えていた。結婚を決断しきれない理由については「（ヒナが相手のことを）100パーセント好きじゃないと、幸せな結婚生活を送れないと思ってる」と説明している。「絶対、離婚したくないし」とも熱く語っていた。あと5日間で、彼女はどのような決断を下すのか。

　一方ジュンペイは、記事冒頭でも書いたように、現時点では結婚の意思がある。「義実家に対するヒナの印象もよかった」と満足そうなジュンペイからは、どこか安堵した雰囲気が漂っていた。

　もちろん二人の将来に対して不安が一切残っていないわけではない。だが、最後の決断はヒナ次第になりそうだ。いよいよわからなくなってきた二人の行く末。次週、とうとう決断の日がやってくる。二人にとって「どっちの答えを出しても後悔しない」結末が訪れることをただ願う。（文＝片山香帆）