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ファッションとテクノロジーの未来を探る展覧会が開催、ハトラが生地のロス削減システム使った共同制作作品を出展

2020年01月06日 15:02  Fashionsnap.com

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シンフラックスとハトラによる共同プロジェクト「AUBIK」 Image by: Synflux x HATRA
スイス・バーゼルの美術館 Haus der elektronischen Künste Baselで、ファッションとテクノロジーの新たな可能性を探るブランドやデザイナーを紹介する展覧会「Making FASHION Sense」が開催される。会期は1月16日から3月8日まで。
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 展覧会には、イギリスやアメリカ、オランダ、日本など世界中のアーティストが作品を出展。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のデザインアーカイブをAIに学習させて"機械によるバレンシアガのコレクション"として作品を発表したロビー・バラット(Robbie Barrat)や、LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンとセントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins)によるラグジュアリーファッションとサステナビリティのイノベーションを目的にしたプログラムのディレクターを務めるCarole Colletといったファッションと多分野を融合するキーパーソンたちが参加する。このほかフセイン・チャラヤン(Hussein Chalayan)やイリス・ヴァン・ヘルぺン(Iris Van Herpen)、Flora Miranda、顔認識センサーを搭載したドレスを発表したYing Gaoなどのデザイナーが名を連ねる。
 日本からは、「パリ・オートクチュール・コレクション」の公式スケジュールに参加している中里唯馬や、人工のエラ「アンフィビオ(AMPHIBIO)」で世界中から注目を集めるマテリアルサイエンティストでバイオミメティクスに造詣が深いクリエイター亀井潤が作品を展示。長見佳祐が手掛ける「ハトラ(HATRA)」と、生地の廃棄ロスを削減するためのパターンメイキングシステム「アルゴリズミッククチュール(Algorithmic Couture)」を擁するシンフラックス(Synflux)の共同プロジェクト「AUBIK」は、左右の身頃にアルゴリズミッククチュールによるパターンと人が引いたパターンをそれぞれ用いたパーカを公開する。
■Making FASHION Sense会期:2020年1月16日(木)~3月8日(日)会場:Haus der elektronischen Künste Basel公式ページ