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2020年は"グルメサイト離れ"が進む? 「信用していない」「公平性・透明性を高めて」という声

2020年01月06日 12:30  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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TableCheckは1月6日、「グルメサイトに関する消費者意識調査」の結果を発表した。調査は2019年11~12月にかけてネット上で実施し、20~60代の男女1112人および、飲食店に勤務する20~50代の男女588人から回答を得た。

グルメサイトの点数、ランキング表示の信頼度について聞いたところ、過半数は「信頼はしているが、あくまでも情報源の1つである」(56%)と答えた。このほか「あまり信頼していない」(21%)、「まったく信頼していない」(5%)と回答した人も一定数いた一方、1割強が「飲食店選びの基準になっている」(12%)と答えた。

消費者の3割、グルメサイトの利用頻度が「減った」


続いて、飲食店を検索する際に頻繁に利用する手段を聞くと、1位には食べログ、ホットペッパーといった「グルメサイト」(78.9%)が選ばれた。次いで、多かったのが「Google検索」(48.3%)。以降に「知人・友人に聞く」(40.3%)、「地図サービス」(30.2%)、「SNS」(23.6%)といった回答が寄せられた。

グルメサイトの利用頻度については、6割近くが「変わらない」(59%)と回答。一方「減った」(16%)、「まったく利用・閲覧しなくなった」(3%)、「もともと利用・閲覧していない」(8%)という人が計27%を占め、「増えた」(10%)とした人を大きく上回った。

利用頻度が減った、そもそも利用していない、という回答者に理由を聞くと、4人に1人が「自分好みのお店が見つからないから」(26.7%)、「信頼できる情報ではないから」(24.4%)と回答。このほか「人の意見や評価に興味がないから」(23.8%)、「検索や予約がしにくいから」(10.9%)という人もいた。

また、最も利用するグルメサイトの種類を聞くと、最多は「食べログ」(48%)に。次いで、同率で「ぐるなび」「ホットペッパー」(各23%)が並んだ。

「評価が売り上げに影響」と飲食店の4割が回答

また、飲食店を対象に、グルメサイトの評価について聞いたところ、「評価は正しいと思う」(3.6%)と答えた人はわずかだった。多くの店が「評価はあまり気にしていない」(37.8%)、「評価は信用していない」(23.1%)、「評価は間違っているものが多いと思う」(8.7%)と合わせて約7割が答えた一方、「評価を参考にしている」(25%)と答えた店も少なくなかった。

さらに「こうした評価が売り上げに影響していると感じるか」を聞くと、最多が「どちらともいえない」(37.4%)と答えたものの、同じく3割以上が「多少影響している」(33.2%)と回答。「とても影響している」(8%)とした店も1割近くあった。

多くの店がグルメサイトの評価を"信用していない"にも関わらず、有料契約している173店舗にその理由を聞くと、1位は「認知度向上による新規顧客の獲得」(63%)だった。さらに「店舗情報の掲載」(60.1%)、「予約受付」(49.7%)といった機能上のメリットを感じている声が多かった。

一方、契約していない415店舗に理由を聞くと、最多が「月額の広告掲載料が高いから」(38.1%)、2位以降に「掲載情報が信用できないから」(30.1%)、「送客手数料」(16.1%)を挙げる声が大きかった。

自由記述欄でも「コメントなどに対して公平性・透明性を高めていってほしい」(56歳男性)といった声がみられた。グルメサイトの評価をめぐっては、昨秋ごろから「広告掲載料と連動しているのではないか」などとして、各種メディアやSNS上で話題になっていた。