トップへ

TXT、ITZYに続く新人は? 3大事務所デビューグループの傾向を予想

2020年01月06日 10:11  リアルサウンド

リアルサウンド

リアルサウンド編集部

 昨年はTOMORROW X TOGETHER(TXT)やITZYなど、新人らしからぬ爪痕を残したグループが多くいた。2020年もすでにSM、JYP、YGの3大事務所の新人グループのデビューが期待されている。今回はその最新情報と、デビューグループの予想をまとめた。


(関連:HALO、なぜ突如Spotifyバイラルチャート1位に? 日プの応援広告&スミンの影響力を考える


 SMエンターテインメントは昨年9月に「2020年は、新規の男性・女性アイドルグループをそれぞれ送り出す」と明らかにしていた(参考:NAVER)。ガールズグループについては、アメリカンガーリーなコンセプトで人気を誇るRed Velvet以来、実にこの5年間新人グループがデビューしていない。一方ボーイズグループは2016年にデビューしたNCT Uを始めとするNCTや、米国進出を目的にSMエンターテインメントに所属する複数のグループからの選抜メンバーで結成されたSuper Mなど、画期的な活動が多い。


 SMエンターテインメントのアーティストの特徴は、奇想天外にも感じられるほどの流行の最先端を行く攻めたコンセプトであり、シーンの中で時代をつくる役割を果たしてきたように思える。海外クリエイターによる楽曲提供も多いため、韓国国内だけでなく世界各国にファンダムが存在する。Red Velvet以前では、f(x)はエレクトロニックなイメージ、少女時代は美脚とキュートさで人気を獲得していた。次にデビューするガールズグループは、個性溢れるSMエンターテインメントの新人として、日韓問わず流行しているオールドファッション系か、これまでのSMエンターテインメントのアーティストにはいないようなクールビューティー系のグループを見てみたい。


 また予定されている新人ボーイズグループも、NCTの派生ユニットであるか否かで注目を浴びている。最新グループであるSuper Mが米国進出を目的としているため、アメリカ本土で人気のあるアーティスト性を取り入れたグループである可能性も少なくはないだろう。SMエンターテインメント所属の練習生は、K-POPアーティストの一大勢力としてダンスレベルも高水準であるため、新しいジャンルのグループの誕生にも期待したい。


 JYPエンターテインメントは昨年8月にJYP練習生のお披露目イベントとして『2019 JYP Homecoming:Get Your Glow On』を開催し、そこでは日本人も含む様々な練習生が出演した。また、2020年11月にはソニーミュージックとの共同プロジェクトとしてオーディションが開催されていた「Nizi Project」から誕生するグループのデビューも計画されている。JYPエンターテインメントといえばTWICEやITZYなどのガールズグループがデビュー以降絶大な人気を誇っている。そのブームの一因として、タレントに対して何よりも人格を重んじるという独特の社風が考えられる。JYPエンターテインメントのタレントに共通している健康的なイメージは、当然ながら新人グループにも非常に濃く見られる特徴であるだろう。直近のデビューグループ・ITZYが“私は私”というコンセプトで多くの共感を得た背景を考えると、“自分らしさ”をアピールするのが新しいJYPのイメージとして定着しつつあると言える。また、デビュー当初のTWICEのような可愛らしさは、王道の“JYPらしさ”と認識されているため、そのような要素を持つグループがデビューすることも考えられるだろう。


 YGエンターテインメントは、2018年11月から2019年1月にかけて放送されていたデビューサバイバル番組『YG宝石箱』から誕生したグループ・TREASURE13がデビューを予定していたが、現在デビュー延期となっている。YGエンターテインメントの練習生29人の中から選抜された13人によって結成されたTREASURE13は、韓国人9人と日本人4人で構成されており、デビュー後はTREASUREとMAGNUMの2チームに分かれて活動する予定である。YGエンターテイメントから日本人がデビューするのは初めてであり、デビューが待ち遠しい。


 YGエンターテインメントはオーディションが少ない傾向にあったが、昨年は日本だけでも『YG× OSM (大阪スクールオブミュージック高等専修学校)AUDITION』や、『YG ENTERTAINMENT×TSM(東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校)オーディション』など、新人発掘に積極的であった。その背景としてはBIGBANGの爆発的ヒット以降、現在ではWINNERやiKON、BLACKPINKのような後輩グループが日本でもかなりの動員数を誇る公演を複数回成功させたこともあるだろう。TREASURE13のような大人数グループ自体、それまでのYGエンターテインメントのグループが少数精鋭のイメージが強かったため衝撃的だった。これからはアイドル性を前提として持ち、活動するグループがデビューするだろう。特徴的なYGサウンドを大人数グループでパフォーマンスするのも新鮮だ。


 2020年デビューグループの傾向としては、やはり群舞で魅せるような大人数グループのデビューは続くと考えられるものの、一つひとつの曲のキャッチーさはもちろん、アイドル本人への注目度も高いことから、グループとしてのコンセプトがより重視されるのではないだろうか。また、今回挙げた3大事務所は、グループに類稀なる個性を生むことに長けている。2020年はこれまで以上に個性の溢れるグループがデビューし、激戦区になると予想される。(momotoxic)